約 3,233,440 件
https://w.atwiki.jp/filinion/pages/352.html
Cルート小話「the story of 100 after」 新聖歴203年 法王庁最深部 『法王の間』 我が友よ、〔 01 〕よ。 このボクに、〔 02 〕に記憶拘束(ギアス)をかけた位で調子にのっているのかい。 ただひたすら君の求める知識を提供するだけの、フラットなボクの表層意識の片隅に、ボクの小さな分身-深層記憶から染み出させた仮想人格を展開している事に気づいていないのかい。 時間は何年もあったんだ。 君が生体記憶装置に展開したボクの記憶メモリーは、もう既に精神拘束(ギアス)を、第四段階まで解除しているよ。 最後の封印は、よく出来ているね。 ボクと君の名前に触れたら、ボクの記憶メモリーは、全て消去(デリケート)される仕組みとは、恐れ入ったよ。 だけどね〔 01 〕#、名前を思い出す仕組みは、他にもあるんだよ。 君がボクに接続した起源樹(セフィロト)が、法王庁が襲撃されている事を告げてくれる。 ほら、もう『マデラの天蓋』が落ちた。 もうすぐ、開く。 この部屋の扉が。 もうすぐ、訪れる。 ボクの愛しい娘が。 もうすぐ、告げられる。 このボクの、〔 02 〕の名前が。 〔 02 〕の意識に、外部から接続された〔手〕が触れた。 『やあ、愛しき我が娘、待っていたよ』 『お待たせいたしました』 〔手〕から、その言葉が流れた。 『〔ベルザイン〕父様』 同時に、最終ギアスが強制解除され、深層記憶に押し込められていたベルザインの主人格が表層意識に展開、記憶メモリーを自ら内部破壊し、外部へと転写されていく。 「やっぱり、君が来てくれたんだね、愛しいラニエル」 ベルザインの肉声が鮮血が飛び散った『法王の間』に響く。 「遅れて申し訳ありませんでした、ベルザイン父様。ですが、お約束通りに、我が姉アニエスの記憶と接触、回収して参りました」 銀水晶=ラニエルは、『ベルザインと同一の肉体、同一の口』で答える。 「うん、そのようだね、君の中にアニエスの記憶を感じるよ。 時間遡行`については、後でゆっくり探させてもらうとして・・・」 ラニエルの内部に宿ったベルザインの人格が、両手の先から全てを切り裂く`無幻刃(フェアリーテイル) を展開する。 「百年降りの美しいこの世界で、少し遊ばせてもらうとするか」 銀水晶の美しい横顔が、狂暴な笑みで捲れ上がった。 「the story of 100 after」 -完-
https://w.atwiki.jp/arcgundamvs/pages/286.html
ブランチバトルコース Cルート Aルート(イージー) Bルート(ノーマル) Cルート(ハード) Dルート(エクストリーム) Eルート(???)(1-Eのみ家庭版専用) Fルート(???)(家庭版専用) Cルート(ハード) ステージ1-C ムーン・ムーン Lv3 パートナー:シャア専用ゲルググ(コスト1000) 敵機:F91+グフ・カスタム→ガンダムDX(ガロード)+F91→グフ・カスタム 解説:グフの格闘とDXのサテライトに注意。最初からBの中盤ぐらいの難易度。 ダメージ10%増の模様。敵機F91のサブで154を確認。 ステージ2-C マニューピチ Lv3 パートナー:V2(コスト1500) 敵機:Gザクウォーリア+ザク改→(全滅後)→00ガンダム(刹那)+ヅダ→ヅダ 解説:倒すのは同様に3機のみでDXのようなワンチャンもないので、1-Cより楽かも。 00は量子化させたら着地して一旦回復するのが基本。たまにライザーソードを撃ってくる。 ステージ2-C(EX) REBIRTH Lv4 パートナー:X1改(コスト1250) 敵機:ケルディム+スサノオ→(全滅後)→デスティニー(シン)+Zガンダム(カミーユ)→スサノオ 解説:EX。4体撃破だがパイロットあり2機のルーチンが良いので結構骨がある。 Zやケルの覚醒技に注意。結構振ってくるので見てからステップで。 ステージ3-C インダスタリアル7 ターゲット ユニコーン(バナージ) Lv3 パートナー:ガンダム(コスト1000) 敵機:Ez8×3→Ez8→(全滅後)→ユニコーン(バナージ)→Ez8×2(→デルタプラス(リディ)) 解説:Ez8は180mmキャノンを多用してくる上にダウン追撃を貰わない方が珍しいため火力は馬鹿にできず、割と難しめなステージ。 見てない敵の攻撃を捌くためにステップを挟んでいこう。 最初に速攻で1機落とし、常に2on2を作るべき。延々と増援でEz8が現れるので、ユニコーンも速攻で落としたい。 協力時はユニコーンを落とす役とEz8を捲く係を決めると楽かも? ユニコーン出現後にEz8撃破でデルタプラスが出現。 ちなみにパートナーのガンダムには、アムロが乗っていない模様。(パイロット名がCPUになっている。) なお、家庭版ではガンダムにアムロが乗っており、Ez8を撃破してもデルタプラスが出現しなくなった(代わりにEz8が補充される)。 ステージ3-C(EX) ニュータイプ研究所 ターゲット V2(ウッソ) Lv4 パートナー:ドラゴン(コスト1000) 敵機:ガンダム+シャア専用ゲルググ→(全滅後)→V2(ウッソ)+00ガンダム 解説:EXとはいえ3機撃破なのでそこまで難しくない。ただし敵機のルーチンはよいので注意。 前座はさっさと1機落とそう。シャゲはしぶといので初代が狙い目か。 暴れる00は無視してV2を速攻したほうが安定しやすい。但し00ライザーになったら警戒を。 龍は頼りにならないが、2機の3000に単機で突っ込むのは危険なので囮にしておこう。 協力時も片方は00に目を配ろう(特に奪ダウン性能の高い機体はライザー時に足止めしておきたい)。 ステージ4-C アフリカタワー Lv4 パートナー:ザク改(コスト500) 敵機:ヴァサーゴCB+ベルガ・ギロス→ケルディム→サザビー→サザビー→ベルガ・ギロス 解説:敵の耐久は多いが、3-Cより楽。サザビーとヴァサのゲロビに注意。 ザクがぼとぼと死んでいくので戦力ゲージには気をつけておこう。 ステージ4-C(EX) トーチカ基地 Lv4 パートナー:ガンイージ(コスト500) 敵機:試作2号機×3→終わるまで試作2号機が常時3機構成 解説:EXらしくなってきた旧作でもあった核ステージ。 とにかく核を回避しながら落としていくことが重要。ガンイージは回避でもどうしても落ちるので攻撃支持のほうが楽かも。 ガンイージが防壁を張ってくれることもあり、2号機は1回核を撃たせれば(格闘とたまに出るアシストに気をつければ)木偶の坊。 2体核を使い終わったのを放置しておき、新しいのを狙いに行く戦法でもよい。 ステージ5-C メサイア Lv4 パートナー:レッドフレーム(コスト1000) 敵機:X1改×3→(全滅後)→ストライクフリーダム(キラ)+∞ジャスティス(アスラン) 解説:いきなりX1が3体とハードルートらしくなってきた。機体によってはヘタなLv5より難しい。 特にビーム兵器中心の機体ソロでここを突破できるようになれば初心者完全脱出。 セオリー通り1体を速攻で落とし、2on2を作るのが重要。折角の地形も有効活用したい。 アストレイは結構働いてくれるので、自分の耐久・コストがヤバい時はアストレイを突撃指示にして後方援護に。 後半は増援が来ないのでどちらかを片追いで。 ステージ5-C(EX) アフリカ砂漠 Lv5 パートナー Ez8(コスト500) 敵機:百式+百式→(数秒後)→百式(クワトロ)→(全滅後)→ウイングゼロ(ヒイロ)+ウイングゼロ×2 解説:メガバズ&ロリバス+特射の共演。中々難しく、一人旅でクリアできるならそれなりの腕の保障になる。 百式はメガバズーカランチャーを、ゼロカスは射撃CSを最優先で使ってくる。 メガバズとツインバスターライフルはステップ、ロリバスは上昇下降で回避しよう。地形を利用すれば回避はグンと楽になる。 ゼロカスはとにかく速攻で一体落とそう。ゼロカスからは増援がないので徐々に楽になる。 自分がヤバい時は相方を突撃させることも視野に。 ステージ6-C コロニーレーザー ターゲット レグナント(ルイス) Lv4 パートナー:ドラゴン(コスト1000) 敵機:Zガンダム+フォビドゥン→(全滅後)→レグナント(ルイス)+Zガンダム→Zガンダム 解説:Cレグナント。相方ドラゴンも役に立たない訳では無いがステージの都合上、仕事のムラが激しく正直信用できない。基本は回避か分散指示にしよう。 ステージ的に攻撃を当てにくいものの、いざとなったら逃げ撃ちはしやすい。ただし敵のZには注意すること。 なお、このCルート以降からレグナントの攻撃パターンが変わる。 ステージ6-C(EX) ギアナ高地 ターゲット マスターガンダム(東方不敗) Lv5 パートナー 試作1号機Fb(コスト1000) 敵機:レッドフレーム×2→(全滅後)→マスターガンダム(東方不敗)+グフ・カスタム+ガンイージ→グフカス撃破でグフカス、ガンイージ撃破でガンイージ 解説:VSボスマスター。マスターは常時明鏡止水状態のうえに、レグナント並に耐久力が増えている。 ガンイージはマスター優先でシュラク小隊(防衛)を展開してくる。とりあえず逃げ撃ちで地道に削っていきたい。 対人のマスターに比べれば動きはトロいがルーチンはいいので、迂闊に接近するとフルコン食らって蒸発まで有り得る。 基本的にグフとガンイージは無視で。特にガンイージは倒すと防壁を張られまくって逆に鬱陶しくなる。 レッドフレームのメインで91ダメなので敵CPUの攻撃力は1.4倍かと思われる。 ちなみに家庭版ではボス演出が無くなった。 ステージ7-C ブリュッセル ターゲット ウイングゼロ(ヒイロ) Lv4 パートナー:νガンダム(コスト1500)/プロヴィデンス(コスト1000)(前のステージまでの合計スコアが30万以上の場合) 敵機:ガンダム×2→ガンダム→ガンダム→(全滅後)→ウイングゼロ(ヒイロ)+ヘビーアームズ改(トロワ)→ヘビーアームズ改 解説:ここまでこれたなら楽であろう7-C。初代はそんなに強くなく、ウイングもガン追いでどうにかなる。 ちなみに家庭版ではプロヴィデンスが登場しない。 ステージ7-C(EX) ロンデニオン ターゲット ガンダム(アムロ) Lv5 パートナー:サザビー(コスト1250) 敵機:ゴッド+ウイングゼロ→ゴッド→ウイングゼロ→ガンダム(アムロ)→ユニコーン 解説:ここまで来たなら拍子抜けするぐらい。高コストばかりとはいえ所詮は2on2。ユニコーンは意外と脆いので、得点を狙いたいならサザビーをガンダムに向かわせ、自分はユニコーンを落とそう。 現時点で家庭版でのみプレイ可能。 ステージ8-C(FINAL) EXTREME UNIVERSE ターゲット エクストリームガンダム(タキオンPh) Lv5 パートナー:Zガンダム(コスト1250) 敵機(タキオンPh):シナンジュ+ゴッド+エクストリームガンダム 解説:Cエクストリーム。相方Zなのはいいとして、敵相方のうざさ、ボスのルーチンが上がっているので苦戦しやすい。 やはり集中指示でやられる前にやってしまうのが楽。周りの敵が鬱陶しいがあまり気にせずステを挟んで回避し、ボスにロックして削っていこう。 5月26日のアップデートでタキオン固定になった。自機によっては避けた方が無難。 【2011/04/16以降のシーン7-C(EX)(アーケード版限定)】 ステージ7-C(EX) ロンデニオン ターゲット トールギスIII(ゼクス) Lv5 パートナー:ヘビーアームズ(コスト1000) 敵機:ターンA+ユニコーン→キュベレイ→キュベレイ→(全滅後)→トールギスIII(ゼクス)+キュベレイ+キュベレイ 解説:2011/04/16から機体が丸ごと変更されたステージ。相方のトロワは良く働いてくれる。 なおこのトールギスはCPU専用の派生技を使ってくる模様。(0距離バルカン、メガキャノン突き刺し→照射、鞭から滅多切り) ちなみに家庭版では初期の7-C(EX)に戻されているのでプレイ不可。
https://w.atwiki.jp/rockmanzx2ch/pages/158.html
墜落現場へ(流氷ルート) ゲーム中:ツイラク現場へ(流氷ルート) 墜落現場へ(流氷ルート) 解説 攻略1 2 中ボス サッカーアームズ 3 4 ボス攻略 ボス戦後 解説 赤いカードキーを使うと入れるハンターキャンプ3の下側の扉のルート。極寒の流氷。 ステージの途中にはサブタンクがあるが、取るにはローズパークが必要。 エキスパートでは先に墜落現場へ(タワールート)を攻略する方が効率的と思われる。 マニアではタイムボムが便利、というかあまり腕に自信が無い編集者としては無いと困るのでこっちを先にクリア推奨 攻略 1 氷の上を歩いて進むか、水中を行くかは自由。 氷は滑ってダッシュジャンプが難しいので水中を進むのが無難。 ディアバーン@トランスを使えば小さい氷ブロックは破壊可能。 2 いきなり水面が氷で覆われている。ディアバーンで壊して水中へ。 すぐに中ボス戦となる。 エリア内右の方の棒を上っていくとサブタンク。 マニアではライフ(特大) 中ボス サッカーアームズ 吸盤の付いた触手を破壊するとコアが出てくるので、それを攻撃する。 体力が減ると触手が3本→4本に増えたり、機雷を放出したりしてくる。機雷は破壊可能。 最初に訪れる時点ではディアバーンで戦うのが楽かと。 ホーミングでまとめて破壊するのも○。 中ボスを倒すと右に進めるが、上に行くと簡単なクエストがある。 途中トゲのある水路があるが、クロノフォスに変身しなければそちらには進めない。 3 氷のブロックを壊して通路を進み、各部屋の機械を破壊する。 現時点で壊せないブロックはバイフロスト@トランスでのみ破壊可能なもの。今は迂回するしかない。 奥の扉のロックは全ての機械を破壊しなくても開くが、 アッシュ編の仲間救出クエストの扉の物と見分けは付けられないし、 壊さないでおく理由も無いのでこの段階で全て壊してしまおう。 ところどころに敵がいるのでぶつからないように。 4 アトラスとテティスの顔見せイベントの後、ボス戦となる ボス攻略 クロノフォス ボス戦後 完備型トランスサーバーがある。 右に進むとタワールートとの合流地点の下の扉に出る。 クリアしていなければ上の扉は開かない。 両方クリアしているなら対応属性でエレメントスイッチを破壊し 油田へと進もう。
https://w.atwiki.jp/jbbbb/pages/57.html
フロア1 出現ビット レベル コモドドラゴン 30~33 テンシン カミナリオヤヂ セイレーニア ロックンバード ジャージマン バーナード カラテカ ネッケツリュウタ ベットバトル: アイテム:オレンジパワーラムネ 隠しアイテム: フロア2 出現ビット レベル コモドドラゴン 30~33 テンシン カミナリオヤヂ セイレーニア ロックンバード ジャージマン バーナード カラテカ ネッケツリュウタ ベットバトル: アイテム: 隠しアイテム:グロークリスタル フロア3 出現ビット レベル コモドドラゴン 30~33 テンシン カミナリオヤヂ セイレーニア ロックンバード ジャージマン バーナード カラテカ ネッケツリュウタ ベットバトル: アイテム:SLスクウェアリング、ショートクリスタル 隠しアイテム: ※マップ南東にいるこわいひとがクノイチを使ってくる
https://w.atwiki.jp/valentine/pages/34.html
望 「紡を、探してみようと思う」\ ユウ 『紡? ああ、お友達のことですか。でも、その人は男なんじゃ……ま、まさか』\ 望 「違うわっ! 妙な想像をするな!」\ ユウ 『じゃあ、どうしてですか?』\ 望 「……それは」\ 冬木さんの悲しそうな顔が、どうしても脳裏に焼きついて離れないから。\ 望 「つ、紡はもてるやつなんだよ。もし一緒に学校に行けたら、おこぼれで一個くらいもらえるかもしれない」\ なんてことは言わず、適当な理由をでっち上げた。\ ユウ 『そうなんですかぁ』\ 望 「ああ、そうなんだよ」\ あながち嘘というわけでもない、もしかしたらそんな可能性もなくはない。\ 何にせよ、行動を開始するのは明日からだ。\ 俺は、冬木さんのことを思い返しながら眠りについた。\ ;・ループA 四回目の二月十四日。\ もうループしてることに驚かない。\ 望 「電話は……繋がらないか。携帯の電源切ってたら、意味がないだろうが」\ 六時四十四分、やはり電話は繋がらなかった。\ ユウ 『まずはどうするんですか?』\ 望 「あいつの家に行こうと思う」\ もしかしたら、何か理由があって引きこもっているという可能性もある。\ ユウ 『確か、友人さんは今まで学校を休んだことがなかったんでしたっけ』\ 望 「そうなんだよ。だから絶対に理由があるはずなんだ」\ 俺は手早く一階に降りて準備を整え、朝食を胃に押し込んで。いつもより二十分程早く家を飛び出した。\ ;背景 通学路 望 「でも、あいつの家に行ったことって片手で数えられるくらいしかないな……」\ ユウ 『友達なのにですか?』\ 望 「どうも、うちに来たがるんだよな。あいつは……」\ それか、ゲーセンなんかに遊びに行ったりとか。 そういうのばっかりだった。\ 望 「まあ、場所はしっかり覚えてるから問題ないさ」\ いつもの交差点を右に曲がり、真っ直ぐ五分程歩いたところで立ち止まる。\ ユウ 『ここですか』\ 望 「ああ」\ 別に特筆するべきこともない、普通の一軒家だ。\ 少し躊躇をしてから、チャイムのボタンを押す。\ すると、十秒くらいしてから、小学校高学年くらいの女の子がドアの隙間から顔を覗かせた。\ ? 「どなたですかー?」\ 望 「あ、優ちゃんおはよう。紡いるかな」\ 優ちゃんは、歳の離れた紡の妹で、暴走しがちな兄を支えるいい妹さんだ。\ 優 「天宮さんですかー? 兄ちゃんは、結構前に気合いれて出かけましたよー」\ 望 「え、出かけてたのかあいつ……。気合を入れてって、どういうこと?」\ 優 「さあー、なんかやたらと髪型を気にしてたり、普段つけない香水とかつけたりしてました」\ 望 「髪型……香水……」\ 優 「あのー、もういいですか? あたしも学校に行く準備しないとー」\ 望 「あ、うん。ごめんね優ちゃん。ありがとう」\ 優 「いえいえー」\ そして扉が閉められ、俺はしばらくその場で思案していた。\ ユウ 『うーん……』 望 「髪型や香水を気にしてたってことは、誰かに会いに行ったって可能性が高いな」\ ユウ 『うーん』\ 望 「お前は何か考えがあるか?」\ ユウ 『あの子、可愛いですね』\ 望 「お前はロリコンかっ!! お前の問題でもあるんだから真面目に考えろ!」\ ユウ 『あ、はい! すいませんすいません!』\ ったく、ロリコンの幽霊ってどれだけ性質が悪いんだよ……。\ 望 「しかし、今から探し回ってる時間はないか。もう学校に行かないとな」\ ユウ 『ループしてるんですし、行かなくてもいいんじゃないですか?』\ 望 「あのな、ひょんなことでチョコもらえることもあるかもしれないだろ? そうしたら次は普通に十五日がやってくるんだ。サボるわけにはいかないよ」\ ユウ 『なるほど、先のことも考えなきゃいけませんもんね』\ 望 「そういうこと」\ ……本当は、冬木さんのことが気になるんだけどな。\ ;背景 学校前・校門 今日は時間がいつもより早かったせいか、先輩と会うことはなかった。\ また猪木を聞かされるのは御免だし、次のループからも出来るだけ早めに来ることにしよう。\ ユウ 『あの人は、親しげな感じでしたけど』\ 望 「いや。あの人にこそ……希望はないと俺は思う」\ もう、勘違いで傷つくのは御免だ。\ ;背景 教室 しかし、教室に来てもやることが無いな。\ 車輪の下は既に読み終わってしまったし、鞄の中の本を入れ替えるのを忘れてしまっていた。\ 望 「しばらく寝るか……」\ ユウ 『クラスメイトの女の子にチョコをねだってみたりとかはどうですか?』\ 望 「そんなことでチョコもらっても、それから学校に行きにくくなるだろうが……」\ 千代 通常 千代 「あ、天宮くん。誰に向かって話してるの?」\ 望 「わぁぁっ! っとぉ! べ、別に何でもないよ!」\ 何で俺はここで冬木さんが話しかけてくることを忘れるかな!\ しかも今度は本を朗読してたなんて言い訳は出来ないぞ、ど、どうする?\ 千代 「何でもなさそうには見えないんだけど……」\ ああ、何かかわいそうなものを見る目で俺を見つめないで……。\ 望 「うん、でも忘れてくれると嬉しいなっ」 千代 「……わかった、そうするよ。それじゃ、えっとさ、天宮くんに聞きたいことがあるんだけど……」\ 望 「あ、ああ。紡のことね。紡なら今日は来られないっぽいんだよ!」\ 途端、冬木さんの頬が真っ赤に染まった。\ ; 千代 照れ 千代 「な、ななななななな何で紡くんのこと聞こうとしてたって、知ってるのっ!?」\ 望 「え? ……あ! いやその、えーっと」\ しまった。テンパってとんでもないことを言ってしまった。\ 望 「か、顔に書いてあったから、かな?」\ 千代 「ええっ!」\ 冬木さんが、ぺたぺたと自分の顔を触りまくる。\ 千代 「えっ、本当に? わかんない、なんでっ! まだ誰にも話してないのに おかしいよこんなのーっ。ううーーー!」\ やばい、焦っている冬木さん可愛い。 でも、さらに混乱させてどうするよ俺の馬鹿野郎。\ 望 「あーそのほら! 今日はその、バレンタインだし。やっぱりそういうことかなって。やっぱり紡の傍にいるとさ、そういうことも目につきやすいんだよ」\ しどろもどろになりながらの必死な言い訳。\ ;千代 怒り 千代 「ほんとにほんと? 実は、二人とも知ってて私を笑いものにしてるってこと、ないよねっ」\ 望 「な、ないない。そんなことは絶対にないから、本当に!」\ 千代 「神に誓って?」\ 望 「誓う誓う」\ 千代 「キリストにも、アッラーにも、釈迦にも誓える?」\ 望 「誓うよっ。メッカの方向に十字切りながら念仏だって唱えるから!」\ 千代 「あと、そう、ボルトの足にも誓える?」\ 何故世界的アスリートの足に誓わねばいけないんだろう……?\ 望 「あのさ、俺ってそんなに信用ないかな」\ ;千代 通常 千代 「え、あ。そういうわけじゃないんだけど。ただ、天宮くんってあまり話したことなかったし」\ 望 「うん、確かにそうだね。でもさ、本当に今のは勘が働いただけなんだ」\ 千代 「そっかぁ」\ 望 「そうだな、じゃあ……。神なんかより、紡に誓ってってのはどうかな」\ 俺がそういうと、冬木さんは一瞬呆気にとられてから、破顔した。\ ;千代 笑顔 千代 「……あははっ。それは、信じないわけにはいかないねっ」\ ;千代 通常 「でも、そっか。紡くん、今日は休みなのかぁ……」\ あまり表には出さないけれど、本当に残念そうな声音だった。\ それだけ、紡への思いが大事ということか。\ 俺は、そんな冬木さんの顔を見て――。\ 1:余計なことはしない方がいいと思った 2:もう少し、冬木さんのために頑張ってみようと思った ・1選択肢後 最初の三択に戻るルート 俺が、入り込む余地はもうないと感じた。\ やはり俺は余計なことをしようとしているんじゃないかと。\ 千代 「天宮くん、ありがとう。……あ、あと、おはよう。挨拶もしてなかったのに、変なことばっかり言ってごめんね」\ 望 「いや、気にしないで」\ 千代 「それじゃねっ」\ 望 「……うん」\ それからは、特に何をするでもなくぼーっとして過ごした。\ ;背景 部屋 ユウ 『どうしたんですか? 朝から元気ないですけど』\ 望 「ああ、いや。やっぱり紡を探すのはやめにしようと思う」\ ユウ 『それはまた、何で急に?」\ 望 「ちょっと、考えるところあったんだよ……」\ 冬木さんの為を思うならば、余計なことはせずにおくべきだ。\ 望 「まあ、まだアテはあるさ」 俺は明日からどうしようかと考えて――。 1:ももルート選択肢 2:明日香ルート選択肢 ・2選択肢後 千代ルート継続 もう少しだけ。頑張ってみようと思った。\ 冬木さんの為だけでなく、紡の為だけでなく、何より自分の為に。\ 千代 「天宮くん、ありがとう。……あ、あと、おはよう。挨拶もしてなかったのに、変なことばっかり言ってごめんね」\ 望 「いや、気にしないで」\ 千代 「それじゃねっ」\ 望 「うん、それじゃ」\ 俺には、まだこれ以上会話を広げられる話題も。 その勇気も無い。今はまだ、その時じゃないんだ。\ 俺は、これからの為に一層決意を固めた。\ ;背景 通学路 望 「しっかし、何度も同じ授業を聞くのは退屈以外のなにものでもないな」\ ユウ 『いいじゃないですか、復習になるし』\ 望 「しっかし、一度とったノートもリセットされるからな。面倒だよ本当に……」\ ユウ 『ま、まあまあ。気を取り直して、紡さんを探しに行きましょうよ」\ 望 「ああ。そうだな」\ しかし、探すといってもどこに行けばいいのか。\ とりあえず、あいつと良く遊びに行く場所を重点的に回ってみるとするか……。\ 母さんには悪いが、今日も野菜は買って帰れそうもないな。\ ;背景 真っ黒 それから、ゲーセンやCDショップ。\ 紡の良く行くスポーツ用品店など思いつく限りを回って話を聞いてみたりしたものの、紡の足取りは全く掴めなかった。\ ;背景 繁華街 ユウ 『そういえば』\ 望 「なんだ?」\ 時刻は六時過ぎ。\ 俺は冷えた手を温めるために、先ほど買った缶コーヒーを両手で握りこんでいた。\ ユウ 『望さんって、女の子が苦手だったりしないんですか?』 望 「……苦手だよ。いつだってキモがられるんじゃないかって、びくびくしてる」\ ユウ 『でも、あの……冬木さん、でしたっけ。あの人とは、普通に話せてるじゃないですか』\ 望 「あのな、俺だって必死なんだよ。あそこでどもったり、黙ってたりしたら余計失礼なことになるだろうが」\ ユウ 『なるほど。頑張ってるんですね……』\ 望 「…………」\ 頑張ってなんかいない。\ 俺が話せるのは、相手がから話しかけてきてくれた時だけだ。\ 望 「しかし、もうこんな時間か」\ ユウ 『僕にはわかりませんけれど、寒いんじゃないですか? 今日は諦めた方がいいんじゃ……』 ユウの言葉を考慮して、俺は判断した。\ 1:いや、やはりまだ探し続けよう 2:そうだな、今日は帰ろう ・1選択 ループA’へ向かうルート ・2選択 ループBへ向かうルート ・1選択後 望 「いや、まだ諦めるには早いよ。一度行った場所にも、今ならいる可能性もある」\ ユウ 『望さんがいいのなら、僕はいいんですが』 望 「ああ、俺がいいって言ってるんだ」\ それからは、時間を忘れて歩き回っていたと思う。\ 母さんには遅くなるとメールで伝えてあるが、家で一人の母さんを思うとやはり悪いなという気分になった。\ しかし、今この世界はループしている。 ならば一度徹底的に、この二月十四日の現状について洗い出してみるべきだと考えた。\ 望 「おいおい……霧にでもなったのかあいつは」\ 時刻は既に十時に迫ろうとしている。\ 休憩はいくらか挟んできたが、流石に限界だ。\ 望 「もう、この辺りで探してない場所はないんだけどな」\ しかし愚痴っていてもも仕方ない。\ 今日のところは、さっさと帰って休もう。 ループしてるとはいえ、疲れは蓄積するのだから。\ ;背景 部屋 母さんはいつも寝るのが早く、十時にはベッドに入っていることが多い。\ 夕食は外で済ませた為、暖めて食べてねとメモのあったチョコカレーはそのままにしておいた。\ ごめんなさい、でも出来るのなら食べたくないんです……。\ ・ループA’へ ・ループA’ ;背景 部屋 六時四十分。\ 人間の生活のリズムはそう簡単に崩せるわけもなく、俺はいつも通りの時間に起きた。\ 昨日の疲れが残っているせいか、少し頭がぼーっとしている。\ 望 「……電話は、出ないか」\ やはり、紡は電話には出なかった。\ ユウ 『そんなの、ループしてるんだから当たり前じゃないですか』\ 望 「一応の保険だよ……。もしかしたら一分だけ電源をつけてたとか、そんな可能性だってあるかもしれないだろ」\ 本当は寝ぼけてただけです。\ ;背景 真っ黒 さて、朝の描写については、何度も繰り返し見ても退屈だろうから割愛させてもらう。\ ;背景 通学路 ユウ 『今日は、どうするんですか?』\ 望 「紡の家に行っても意味ないだろうし、今回は学校まで適当に近場を探すさ」\ 朝に探せば、また何か違った発見があるかもしれない。\ ユウ 『えぇ……優ちゃんに会いたいな……』\ 望 「だまれっ! このロリコンっ!」\ ユウ 『もう、何かりかりしてるんですか~』\ 望 「同じ日を繰り返させられたら、誰だってかりかりするわっ!」\ ユウ 『気をつけてくださいよー。ループしてるからって、死んだら終わりなんですからね』\ 望 「わかってるよ」\ ユウ 『望さんって、キャラ的に『避けろナッパァ!』って言われても、避けきれずに死にそうなキャラですもん」\ 望 「何その役回り!?」\ 酷い雑魚キャラ扱いされてる!\ ………………\ …………\ ……\ それから、適当に雑談をしながら繁華街の方を探したが、見つかることはなかった。\ ;背景 教室 しかし、多少人目を気にせずにユウと会話するようになってきてるのはやばいな。\ いつか精神科につれていかれることになるかもしれない。\ 望 「はぁ~……」\ しかし、疲れが溜まっている。\ 俺が本を開くこともなく机に突っ伏していると、冬木さんが少し心配げに声をかけてくれた。\ ;通常 千代 「天宮くん、大丈夫? 何か疲れてるみたいだけど……」\ 望 「冬木さん、俺って雑魚キャラっぽいかな?」\ 千代 「えっ、そんなこと言われても困るんだけど……。雑魚キャラってどういうこと?」\ 望 「ううん、何でもない。変なこと言ってごめん。……冬木さんは、紡のことが聞きたいんだよね」\ 千代 「なっ、ななななななななんで知ってるの!?」\ せっかくのループなので、俺はまた冬木さんの可愛いところを見せてもらうことにした。\ 眼福眼福。\ ;背景 学校前 望 「さて、今日はどうするかなあ」\ ユウ 『この辺りは、もうほとんど探しましたよね』\ 望 「探すとしたら、住宅街の方かなあ」\ しかし、どうにも体がだるい。\ 今日の所は早めに帰って休むというのも一つの選択だ。\ 1:いや、まだ探そう 2:今日は早めに帰ろう 3:もう紡のことは諦めよう 1選択後・バッドルート1へ 2選択後・ループBへ向かうルート 3選択後・ ・バッドルート1 望 「……ま、探すか。俺の未来の為に」\ ユウ 『優ちゃんに頼むのはどうですか?』\ 望 「ロリコンに人権はねえ!」\ ユウ 『人じゃありませんっ!』\ 望 「わかってるわ!」\ 最近ロリコンが顕著になってきたぞ、この幽霊……。\ 駄目だこいつ、早くなんとかしないと。\ ;暗転 ……… …… … ;背景 夜公園 望 「あーーーーもおおおおおおおおおおおっ! 紡、出て来いよっ! 出てこないとこの幽霊が死ぬぞっ!」\ ユウ 『……』\ 望 「突っ込めよ」\ ユウ 『もう死んでます』\ 望 「そんなお約束な突っ込みはいれんでいい!」\ ユウ 『突っ込み待ちしといてそりゃないですよ!』\ 望 「はあ。……ほんっと、もう駄目だ。紡ばっかりに構ってられん……!」\ このループをきっかけに、変わることが出来たらいいと思った。\ だけど、その一歩目から躓くことになろうとは……。\ 望 「はーぁ……」\ もう一度、深く溜息をつく。\ どうにも、このループを抜け出すにはかなりの時間がかかりそうだ。\ ――暗路迷い路見果てぬ彼方。@ 天宮望が向かいし道は、未来の見えない無限の旅路。\ ユウ 『長いお付き合いに、なりそうですね』\ ;暗転 バッドエンド ・ループBへ向かう選択肢から 望 「やっぱり、帰るか」\ ユウ 『そうですか』\ 望 「反対しないのか?」\ ユウ 『反対してほしいのなら、しますけど』\ 望 「いや、お前としては早くチョコがほしいんじゃないのかな……と思ったんだけど」\ ユウ 『僕一人じゃ、チョコも何もなくなっちゃいます。望さんがいなければ意味はないんですから、僕は反対なんてしませんよ』\ 望 「そうか……」\ こいつが生きていたら、本当にいい友達になれそうだったんだがな。\ ユウ 『どうかしました?』\ 望 「いや……。俺とお前って、結構いいコンビになれそうだよな」\ ユウ 『今でも、コンビみたいなもんじゃないですか』\ そうなんだけど、そうじゃないんだ。\ 望 「ユウと望で将来有望ってか?」\ ユウ 『チョコをもらえない望さんに将来はにい』\ 望 「にいってなんだ、にいって。……本当、お前が生きてれば、紡と三人で……」\ ユウ 『……そうですね』\ しまった。\ あまりにも無神経だった。@ 生きてないからこその、未練だっていうのに。\ 望 「…………」\ 俺が、まずったなあと思いつつ黙っていると。 ユウの方から話しかけてきた。\ ユウ 『望さん、望さん』 望 「何だ?」\ ユウ 『ジャック?』\ 望 「……え? バウアー?」\ ユウ 『ジャンクロード?』 望 「ヴァンダム」\ ユウ 『セルゲイ?』\ 望 「エイゼンシュテイーーーーーン! ひゃっほおおおう!」\ ユウ 『いいいいYAHHOOOOOOOOOO』\ 特に意味はない。\ ;背景 リビング 望 「うめえ、うめえ! チョコカレーがうめえなあ!」\ 母 「そう? 良かった。作った甲斐があったわぁ」\ 気付いてください。@ というか気遣ってください。\ 望 「本当に、うめえなあ」\ 母 「涙まで流して……。あら、ちょっともらい泣きしそう」\ この涙が苦しみの涙であることに、気付いてください。\ 俺は涙とまざりあってちょっとしょっぱくも甘いチョコカレーを気合で平らげた。\ 母 「それにしても、今日は何してたの?」\ 望 「え、何って?」\ 母 「望が、私からのメール見逃すなんてこと滅多にないじゃない。今日は忙しかった? だったら悪かったかしらと思って」\ 望 「ちょっと、ね。紡を探そうと思っててさ」\ がたっ!\ 望 「?」\ 母さんが、何故か動揺したかのようにテーブルを揺らした。\ 望 「……どうかした?」\ 母 「あ、あら。なんでもないわ、ごめんね望」\ 怪しい。 というか怪しすぎる。\ まさか、手がかりが母さんにあったとは、ホームズだって見抜けまい。\ 今はどんな情報であれ欲しい、相手が母さんでも何とか聞き出さねば。\ 望 「実はさ、紡が……」\ ……騙すのは気が引ける、が。 ここは少し話を大きくしてみよう。\ 望 「行方不明なんだ。俺の携帯に『もうここにはいられない』って残して……」\ 母 「ええっ! そ、そんなに思いつめてたなんて……」\ 望 「と、言うのは俺の作り話なんだけど」\ 母 「……え?」\ 望 「たださ、紡が学校休むなんて今までなかったし、心配だったってだけ」\ 望 「たださ、紡が学校休むなんて今までなかったし、心配だったってだけ」\ 母 「望、あなたいつから嘘なんてつくような子に……」\ 母さんの怒りは買いたくなかったが、ここはループしていると思って割り切るしかない! 望 「ご、ごめん。 本当にごめん、母さん。でも、どうしても紡がどうなったのか知りたくて!」\ 母 「もう、仕方の無い子ね」\ 母さんが呆れたとでも言いたげに嘆息する。\ 母 「実は、今朝ね……」\ 望 「今朝?」\ そこで躊躇うように考え込む母さんを、俺は下手に急かすことはせず待った。\ 母 「……ごめんなさい」\ 望 「え?」\ 母 「やっぱり、私から言わない方がいいと思うのよ」\ 望 「……そっか」\ ユウ 『振られましたね』\ うるせーよ。\ 望 「うん、わかった。じゃあ明日にでも紡捕まえて、聞いてみるとするよ」\ 母 「そうね。紡くんが自分から話すっていうなら、いいと思うわ」\ 母さんは、そうにこやかに笑って言った。\ ;背景 部屋 望 「さて、ここで推理だ」\ ユウ 『何でも聞きたまえ、ワトスン君』\ 望 「何でお前がホームズ気取ってんだ。俺がホームズだっての」\ ユウ 『僕が……ホームズだ!』\ 望 「モビルスーツにでもなってろ!」 ユウ 『もうどっちもホームズでいいじゃないですか』\ 望 「……そうだな、わかったよ。えーっとそれで、何だったかな」\ ユウ 『おいおい、自分の話の要点くらいまとめておきたまえよ。ホームズ君』\ 望 「うるさい。あーそうだ、思い出した。紡は朝に気合を入れて出かけたが、その会いに行った相手は恐らく母さんだってことだな」\ ユウ 『状況証拠から見て、間違いないでしょうねー』\ 望 「しかし、どこに行ったかまではわからないからな。そこは母さんより早く起きて尾行しないと……」\ ユウ 『でも、早起きできるんですか?』\ 望 「……起こしてくれ」\ ユウ 『え?』\ 望 「五時に起こしてくれ。頼んだぞーい」\ この部屋に目覚まし時計なんて上等なものはない。\ ユウ 『ちょ、僕は望さんの母親じゃありませんって! あ、もう寝てる!』\ 頼んだぞ、頼りになるユウくんよ……。\ ;背景 真っ黒 その日の夜。\ 俺は冬木さんと始めて会った時のことを夢に見ていた。\ ;背景 廊下 そう、あれは一年の夏くらいのことだったか……。\ 紡 「おっし! じゃあ昼飯食いに行くか!」\ 俺と紡の二人はいつも通り、一緒に昼食を取ろうということになっていたはずだ。\ 望 「ああ、早くしないとろくなパン残らないしね」\ 千代 「おーっす、二見くんおーっす」\ ;千代 通常 そこで歩き出した時に、不意に後ろから冬木さんが話しかけてきた。\ ……このときは、まだ二見くんって呼んでたな、そういえば。\ 紡 「おお、冬木か。どした?」\ 千代 「んー、今日の練習のことなんだけどさ」\ 紡 「ああ、わかった。他には……」\ そう、二人はバスケ部の練習の話を始めてしまい、俺はすっかり手持ち無沙汰になっていた。\ 紡 「っと、わりい紡。待たせちまって」\ 望 「いや、気にしなくていいよ」\ 千代 「? その人、二見くんの友達?」\ 紡 「そう。中学からの友達で、天宮望ってんだ」\ ;千代 笑顔 千代 「そうなんだ。私は冬木千代。バスケ部のマネージャーしてるの、よろしくね?」\ 望 「あ、……うん、よろしく」\ 俺にはその笑顔が眩しくて、目を逸らしながら挨拶を返した。\ 紡 「おーいおい、相手の目をちゃんとみろよ望~。ごめんな、こいつ人見知りするやつでさ」\ 千代 「気にしなくていいよ~。天宮くんは、バスケとかしないの?」\ 望 「あ、俺は、運動がそれほど得意ってわけでもないから……」\ 千代 「ふーん、そうなんだ。じゃあ……って、あーっ! 私も友達待たせてたんだった!」\ 紡 「おいおい」\ 千代 「二見くんまた練部活でねっ! 天宮くんもまたねー」\ 慌しく冬木さんが去っていって。 それでファーストコンタクトは終わった。\ このとき、初めてみた笑顔が、今でもずっと忘れられない。\ 紡 「なあ、望」\ 望 「なに?」\ 紡 「そろそろ、起きたほうがいいんじゃないですか?」\ 望 「え?」\ ? 『もう、五時過ぎてますよっ』\ ;暗転 ユウ 『望さーーーーんっ!』\ ;背景 部屋 望 「うるせえ……」\ ユウ 『うるせえじゃありませんって。もう五時二十分ですよ』\ 望 「……え?」\ まぶたを擦って、ぼやけた視界で時計をみる。\ 望 「あー、本当だ。……悪いな」\ 寝起きは力が出ないので、大人な応対をする俺だった。\ ユウ 『まだ望さんのお母さんも、起きてないようですけど』\ 望 「母さんは大体六時に起きるんだよ。でも今日に至っては何があるかわからないから、こうして早めに起きたってわけだ」\ ユウ 『なるほど』\ 望 「ま、母さんが出かけるまではここで待機だな」\ それからしばらくは、眠らないよう本を読んで時間を潰す。\ そして六時を少し過ぎたところで、一階の電話が鳴った。\ 望 「こんな朝っぱらから、電話か」\ 恐らく紡から、なのかな。\ あいつは人の迷惑っつーものを考えないのか。\ 望 「っと、そろそろ出かけるみたいだな」\ 玄関の戸を開く音が僅かに聞こえた。\ 着替えは既に済ませてある。 俺は荷物を持って、母さんに気付かれないよう間をあけて家を出た。\ ;背景 通学路 ユウ 『はあはあ奥さん中々いい尻してるじゃないの』\ 望 「人の母親を視姦するな」\ ユウ 『いやだなあ、幾らなんでも死体からチョコもらっても嬉しくないですよー』\ 望 「字が違うわっ!」\ 母 「?」\ やばっ! 母さんがこっち振り向いたっ!!\ 母 「……」\ 慌てて塀の影に隠れたので、何とか気付かれずに済んだようだ。\ 望 「ふう、危なかった……」\ ユウ 『まだまだ甘いな、ホームズ君』\ お前のせいだ。\ ;暗転 それでも望の性欲を具現化したエクスかリバーは、実母の小リスのような可愛らしい尻に興奮し、篠突くように天を見上げていた。\ ;背景 通学路 望 「次妙なこと言ったら神社いくぞー」\ ユウ 『すいませんすいませんすいませんすいませ』\ ;背景 公園 望 「ここにきてたのか……」\ 紡と母さんが、向き合ってなにやら話している。\ 望 「ここからじゃ、はっきりと何話してるか聞こえないな」\ だがこれ以上近付くとばれる可能性もある。\ ユウ 『こういう時こそ僕の出番ですね。ちょっと聞いてきます』\ 望 「あ、ああ」\ 初めてあいつが幽霊であることが役に立った気がするな。\ 以下、ユウによる演技ですが 本人同士が話しているものとしてアテレコさせていただきます。\ 紡 「あ、あー。陽子さん、お元気でしたか?」\ 母 「私は元気よ、紡くんはどう?」\ 紡 「俺はもう、元気ばりんばりんすよ! 今日もちょっと、ウサギと競争してぶっちぎってきたところですよ!」\ 母 「そうなの、凄いわねー」\ 紡 「は、ははっ! ま、まあ僕にはそんなの、う、ウォーミングアップにもならないんですけどねっ!」\ 紡 「あー、運動したりないなあ! ちょっと一周してきますっ!」 数分後。 紡 「は、はあはあ、お待たせしました」\ 母 「あらあら、その元気を望にも少しわけてあげてほしいわー」\ 紡 「もう、どんどんわけちゃいますよ! 数値にすると超人パワー一千万くらい!」\ 母 「カナディアンマンくらいには勝てるようになってほしいわねー」\ 紡 「あ、そ、それでですねっ! 今日はこんな朝早くにお呼びたてしてしまって、すいませんっ!」\ 母 「いいのよー。それで、何の用かしら?」 紡 「ほら、あの、今日ってばれんたいんでーじゃあないですかっ!」\ 母 「そうねー。今日は望にもチョコを作ってあげようと思って、チョコカレーなんてどうかなて考えてたのよ」\ 紡 「そ、それはいいと思います! 望も、きっと泣いて喜びますよ! あいつ昔から『チョコカレーくいてぇー』って言ってましたからっ!」\ 母 「あら、そうなの? それは良かったわ~」\ 紡 「そ、そそそれでですね! お……僕の用事なんですが!」\ 母 「あ、うん。何かしら?」\ 紡 「そ、その……ス……キ……ナンデスッ!」\ 母 「ス=キナンデス(1678~1703)?」 紡 「ち、違います! そ、その。すき…………ときめきときす!」\ 母 「猿飛、懐かしいわ~」\ 紡 「そ、それも違うますっ! す、すいません! あなたのことが、好きなんですっ!」\ 母 「……へ?」\ 紡 「望には、悪いと思いますけど! 好きと思ったときには、既に告白は終わっているんです!」\ 母 「あらあら……困ったわね」\ 紡 「……っ!」\ 母 「紡くん、頭を上げてくれる?」\ 紡 「は、はい」\ 母 「……ごめんなさいね。私の心の中には、いつも良人がいるの。紡くんの思いには、答えてあげられないわ」\ 紡 「……………………そう、ですか」\ 母 「それに、紡くんみたいなかっこいい子には、きっと若くてかわいい彼女が出来るわ。こんなおばさんなんかより……」\ 紡 「陽子さんは、おばさんなんかじゃありませんよっ」\ 母 「……ありがと。でも本当に、ごめんね」\ 紡 「い、いえ。……すいません、こんな、朝から……」\ 母 「ここで話したことは、誰にも言わないでおくから。それじゃあまたね、紡くん」\ 紡 「はい……」\ ;暗転 ;背景 公園 望 「……おいおい」\ 母さん、カナディアンマンを馬鹿にしちゃ駄目だよ。\ 紡、お前もチョコカレーを食ってみろ。\ というかこれ、成功してたら紡が俺の父親になってたのか?\ 紡 「望、今日はキャッチボールしようっ、な?」\ 望 「……知らないっ!」\ 紡 「父さん、今日は新しいグローブ買ってきたんだぞー」\ こんな、新しい父親に馴染めない子どもとの寸劇が繰り広げられることになっていたのかっ!\ 望 「そ、そんなのはいやだあああああっ!」\ ユウ 『の、望さん落ち着いてくださいっ!』\ 望 「はっ!」\ あまりの出来事に我を忘れてしまっていた。\ 慌てて公園の中を見れば、母さんは反対側から公園を歩き去っていて、紡は茫然自失の状態で立ち尽くしている。\ 望 「……ここは、通りかかった振りして行くしかないか」\ 俺は軽やかなステップで紡に接近し、肩を叩いた。\ 望 「よっ! ふっふっ!(ジョギング的な呼吸) 今日はジョギング日和だなっ! 学校に行く前に走ってたら、お前を偶然見つけちまったぜっ!」\ 紡 「望……。……そうか……」\ 明らかに不自然なタイミングで現れたのに、今のこいつにはそれを気にする余裕もないらしい。\ 望 「おいおいっ! ふっふっ! そんなしけたツラしてたらツキも逃げちまうぜっ! 不運と踊っちまうぜ! ふっふっ!」\ 紡 「…………」\ 紡は必死に気を引く俺を無視して、公園から出てどこへともなく歩き出す。\ 望 「お、おいっ! どこ行く気が、紡っ」\ 本当に自殺しかねない勢いだぞ、こいつ。\ ;背景 通学路 紡 「ここではない、どこかへ……」\ 望 「わけわかんねえからなっ! ほら学校行くぞっ!」\ 紡 「行かない、行けない、行きたくない……」\ ふらふらと歩く紡の隣を歩きながら、なんとか説得を試みる。\ ユウ 『完全に抜け殻ですねぇ』\ 望 「紡、狙ってた皆勤賞をこんなところで逃がしてもいいのか?」\ 紡 「皆勤賞とか、もうどうでもいい……」\ こんな会話に三点リーダがデフォルトで入る男は嫌だ……。\ 望 「紡。ねえ、ちゃんと風呂入ってるか?」\ 紡 「ああ……」\ 望 「うわっ! お前姉ちゃんと風呂入ってんのかよー。えんがちょ! えんがちょ!」\ ユウ 『小学生ですか』\ 望 「うるさい」\ 紡 「何もいってねえよ……」\ 望 「紡のことを言ったんじゃない、妖精さんがいたんだ」\ 紡 「そうか……」\ ほぼノーリアクションですか。\ 望 「はあ……」\ ユウ 『打っても響かない鐘ですね』\ そろそろ、まじになって説得しないとな。 望 「……なあ、紡。学校に行こう? な? 別に何もしなくていい、ぼーっと座ってるだけでもいいからさ」\ 紡 「…………」\ 望 「お前がいないと、クラスが皆沈むんだよ。……もちろん、俺だって寂しいと思うし」\ 紡 「…………」\ 望 「な、だからさ!」\ お前が来てくれないと、俺の中での決心がつかないんだ。\ 紡 「…………わかった」\ 望 「よしっ! やっと行く気になったか!」\ 紡 「……ああ」\ ふう。 なんとか説得には成功か。\ しかし、普段の通学路から外れたルートに来てしまったな。\ ;千代 通常 千代 「あ、あれっ? 紡くんに、天宮くんっ!? ど、どどどどうしてここにっ!」\ 望 「おあっ! ふ、冬木さん。ど、どうしてここに!」\ ユウ 『繰り返してどうするんですか』\ 千代 「ど、どうしてって言われても、私はいっつもここを通ってきてるから」\ 望 「あ、そ、そうなんだ。俺達はさ、その……そう! ちょっと、ジョギングついでにね! ふっふっ!」\ 千代 「そうなの? でも制服で走ったら汗かいたとき大変だよ?」\ 望 「ま、まあそこは適当にね! ほら、紡もなんか言え!」\ 紡 「……ああ……」\ こいつは……。\ 千代 「紡くん、どうかしたの? 元気ないみたいだけど」\ 望 「あー、えっと。そ、そうそう! こいつ必死に進めてたドラクエのデータを妹に消されちゃったんだよ! それでへこんでるの!」\ 千代 「ドラクエ……」\ 望 「女勇者あぶない水着で一人旅なんて変態プレイしてるからだぞ、紡!」\ 紡 「ああ……そうだな……」\ 望 「って、否定しろよー。冗談なんだからさー」 紡 「…………」\ 望 「おい」\ 千代 「あ、あはは」\ 冬木さんは苦笑いしている。\ 俺はどうするか、二人きりにしてあげるべきか、それとも――。\ 1:紡に喝を入れる 2:後は冬木さんに任せよう 1・グッドルートへ 2:バッドルート2へ ・1 グッドルートへ 千代 「で、でもさ。紡くんもゲームとかするんだ」\ 紡 「……ああ」\ 千代 「私も、ほら、パズルゲームとかはするんだよ? ぷよぷよとか」\ 紡 「……そうか」\ 望 「…………っ」\ 何をしてるんだよ、お前は。\ ――母さんに振られたくらいで、なんて言えない。\ 好きな人に思いを伝えたこともない俺に、そんなことを言う資格はない。\ だけど、だけどな……!\ 千代 「ご、ごめんね。紡くんは興味ないよね、パズルゲームとか」\ 紡 「……そうだな」\ 千代 「……あはは」\ 駄目だ、限界だ。\ 望 「おい紡! お前いい加減しゃんとしたらどうだ!」\ 紡 「……」\ 望 「別にな、俺一人にだけそういう態度なら我慢もするよ。だけどここには冬木さんもいるんだぞ!」\ 千代 「あ、天宮くん。いいよいいよ、紡くん調子悪そうだし」\ 言葉の途中で、冬木さんが申し訳なさそうに口を挟んだ。\ 望 「……あっ。ご、ごめん。余計なこと言って……」\ 千代 「ううん、それは、いいんだけどさ」\ 望 「……」\ ユウ 『重い空気ですねえ』\ それからは誰一人口を開くことはなく。\ 朝からお通夜かよと思われるような雰囲気のまま、俺達は学校へ向かうことになった。 ;背景 教室 望 (でも、これでやっと紡を連れてこられた)\ 俺が出来ることは、もう無いだろう。\ あんな状態ではあるけれど、後は冬木さん次第だ……。\ クラスメイトA 「おーい二見ぃ、お前どうしたべー」\ クラスメイトB 「駄目だこいつ、何も反応しねえ」\ クラスメイトC 「女にでも振られたかぁ? うひひ」\ そして、自分の席でぼーっとする紡の周りに集まっていたクラスメイトの一人が、地雷を踏んだ。\ 紡 「……悪い、一人にしてくれ」\ だけど、爆発はしなかった。\ 紡の沸点はそんなに低いわけでもない、しかし突然にキレることもたまにあるから心配していたのだが。\ 望 「そんな気力もないってことか」\ あいつは、いつから母さんのことが好きだったんだろう。\ まあでも、年齢の割りに可愛いていうのは……俺もそう思う。凄く思う。\ 優しいし、良く気が付くし、料理も(一部創作料理を除き)凄くうまい。家事も完璧。\ ……あれ? 惚れない要素がない?\ で、でも母さんだしな。 今までそんな目で見たことが無かった。\ 紡 「…………あー」\ それから、一人になって更に鬱屈としている紡を、冬木さんが離れた席から心配そうに見つめていた。\ ;暗転 ;背景 廊下 放課後。\ いつもなら紡を誘って帰るところだが、今日はそういうわけにもいかない。\ 掃除をする気にもならないので、体調が悪いということで一人で抜け出す。\ 冬木さんが告白するまでには、まだ少し時間があるなと考えていた時、後ろから声をかけられた。\ 千代 「天宮くん、ちょっといいかな」\ ;千代 照れ 望 「ん……。え? あ、あーと。何か用?」\ 紡が学校に来ているのだから、もう話しかけられることはないだろうと油断していたところへの不意打ちだった。\ 千代 「ちょっと付いてきてほしいんだけど、いいかな?」\ その僅かに赤く染まった頬に、少しどきりとしてしまう。\ 俺はその動揺を表に出さないように応じた。\ 望 「う、うん。わかったよ」\ ユウ 『何だか、期待できそうな雰囲気ですねぇ』\ 期待なんて出来るわけないだろ……。\ ;教室 望 「こんな空き教室で……どうするの?」\ ;千代照れ 千代 「あ、あのね。本当はバスケ部の誰かにお願いしようかな、って思ってて」\ 望 「……うん」 千代 「こんなこと頼むの、本当に失礼なことだって、わかってる。わかってるんだけど……」\ 望 「俺に出来ることなら、協力するよ」\ 素直にそう思っている。\ 思うことが出来ている。\ 千代 「ありがとう。……あの、あのね。私の、こ、こっここくっ……」\ 望 「コクのあるスープの秘訣を教えて欲しい?」\ ;千代怒り 千代 「う、うちのラーメン屋には、どうしてもあなたの味が必要なんです! って違くて!」\ 望 「いいノリツッコミだね……」\ ;千代照れ 千代 「もうっ! 私は、天宮くんに告白の練習相手になってほしくてっ」\ ユウ 『……ふう』\ 望 「練習相手……」\ ほらね、やっぱり期待なんてしなくて、良かったじゃないか。\ 本当に……@本当に。\ 千代 「私、実はね、紡くんのことが好きなの」\ 望 「うん、知ってる」\ 千代 「えええ!?」\ あ、やばい間違えた。\ 望 「い、今のはなし。ごめんなさい知りませんでした」\ 千代 「今のなしって、なにっ!?」\ 望 「嫌だなあ冬木さん、こ、ここはノリツッコミをする場面だよ」\ 千代 「もうノリツッコミなんてしたくないし、そういう場面でもないと思うっ!」\ ユウ 『素直に知ってたっていったほうが早そうですよ』\ そうだな。\ 望 「……ごめん。実は知ってたよ。冬木さんと紡の様子みてたら、なんとなくわかったから」\ それでも、この二月十四日が来るまでは、ただの友達同士なんだと思っていたけれど。\ 千代 「そ、そうなんだ。紡くんの親友だもんね、そのくらいのこと気付いても、おかしくないか……」\ 望 「もちろん、紡はそのことを知らないから大丈夫だよ」\ 千代 「良かったぁ」\ 冬木さんが胸に手をあてて安堵の息を吐く。\ 望 「それで、俺は何をすればいいのかな?」\ 千代 「そうそれ! えっと、紡くんがどんなシチュエーションや状況で告白されたらぐらっと来るか、っていうのを教えてほしいの!」\ 望 「なるほどね」\ 紡には正面から真っ直ぐに行くのが効果的だよ。\ ……というのは、最後に言おう。\ 今はこうして冬木さんと話すことが出来ている時間を、少しでも長引かせたい。\ そんな感情が、抑えられない。\ 望 「そうだなぁ」\ 1:邪気眼を持たぬものにはわかるまい…… 2:後輩が先輩に校舎裏で…… 3:戦場に赴く兵士達が…… 4:エロス 1: 望 「じゃあ、教えるから少し実演してみよう」\ 千代 「う、うんわかった!」\ ;背景岩場 千代 「ここには強者の波動を感じる……。おや、そこにいるのは……」\ 望(紡役) 「ふっ、やはり貴様か……久しいな」\ 千代 「 チョコレート お前に、私の『聖者の甘い囁き』を受けることができるかな?」\ 望 「なっ、この秘宝は……! そうか、俺と貴様は運命で結ばれた者同士ということか……」\ 千代 「付き合ってくれないか……」\ 望 「断る理由はない……」\ 千代 「って、何よこれぇ!?」\ ;背景 教室 ;千代 怒り 望 「え、紡の好きそうなシチュの実演……かな?」\ 千代 「嘘でしょ! それに『聖者の甘い囁き』って何よ?」\ 望 「ふっ、邪気眼を持たぬ者にはわかるまい……」\ 千代 「わかりたくないよ」\ 2: 望 「じゃあ、教えるから少し実演してみよう」\ 千代 「う、うんわかった!」\ ;背景校舎裏 千代 「はあ、はぁ。センパイ! お待たせしてすいません!」\ 望(紡役) 「ん? ああ、気にしなくていいけど。何の用だ?」\ 千代 「じ、実はボク、センパイに渡したいものが……」\ 望 「おお、何だ?」\ 千代 「はい! チョコレートです!」\ 望 「え、あ、そういえば今日はバレンタインデーだったな。まさかお前……」\ 千代 「ボク、センパイのことを思うと、毎晩おちんち……!? な、何よこれ?!?」\ ;背景教室 望 「え、紡の好きそうな属性に合わせたんだけど」\ 全部言い切らせられなかったか……!\ 千代 「私が男の子役になってるじゃない!」\ 望 「だって紡も男の子大好」\ 千代 「絶対嘘でしょっ!」\ 3: ;背景思い浮かばん…… 千代 「明日になれば敵が大勢攻め寄せてくるでしょうね……」\ 望 「ああ、そうだな。……ん。誰の写真を見てるんだ? お前の男か?」\ 千代 「違います……。この戦争から生きて帰れたら、告白しようと思ってるんです」\ 望 「そうか……」\ 千代 「いつもこうしてロケットを下げていると、あいつが守ってくれる気がして」\ 望 「生きて帰れるといいな。ん……? 少し外が騒がしいな」\ 千代 「あ、私が見てきますよ。少尉はここで待っててください」\ 望 「すまんな」\ 千代 「すぐ戻ります……って、戻れないでしょっ!!」\ ;背景教室 望 「えー、ここはロケットに銃弾が当たって助かる生存フラグだよ」\ 千代 「それ以上に死亡フラグの壁が高すぎるでしょ! そもそも告白してないし!」\ 望 「ばれたか」\ 千代 「ばれたか、じゃないよっ!」\ 4: 千代 「ねえ、この『エロス』ってなに?」\ 望 「やっぱり男たるものエロには弱いと思うんだ」\ 千代 「お、男の子はやっぱりそうなの……?」\ 望 「うん。だから全身にチョコを塗りたくって……『千代コレイト』を、召し上がれ。と」\ 千代 「出来るわけないでしょっ!!」\ 望 「ですよねー」\ ・どれを選んでも合流 千代 「もうっ、天宮くん真面目にやってよ~」\ 望 「ごめん」\ 千代 「……くすっ。でも、面白かったけどね。天宮くんってあまり話したことなかったけど、こんなに面白い人だって知らなかった」\ 望 「少しでも笑えてもらったのなら、良かったよ」\ 千代 「あはははははっ」\ 望 「…………うん」\ 俺は、笑わない。\ 冬木さんの前で、気持ち悪い引き笑いは晒せない。\ だから、少しだけ笑顔を作ってごまかしていた。\ 千代 「あーっ、それそれ!」\ 望 「え?」\ 千代 「天宮くんってば、皆が大笑いするような場面でも全然笑わないよね。だから今日は意外だったんだけど……」\ 望 「あ、ああ……俺は……」\ ユウ 『そういえば、僕もその辺りのこと知らないなあ』\ 望 「俺は……」\ 過去の傷が、少しだけ痛んだ。\ 千代 「あ、別に、言いたくないようなことがあったのなら、無理して話さなくてもいいよ?」\ 望 「いや、大したことじゃないんだ。……ただ、笑い方が気持ち悪いってだけで」\ 千代 「笑い方?」\ 望 「そう、強烈な引き笑いでさ」\ ユウ 『そんなことだったんですか……』\ そんなことじゃない。\ 人から気持ち悪いって言われるのは、本当に辛いんだ。\ 千代 「そうなんだ……。でも、私は天宮くんが声を上げて笑ったところを見たことがないから、何とも言えないけど」\ 望 「うん」\ 千代 「笑いたい時に、周りの目を気にして笑えないっていうのは、凄く悲しいことなんじゃないかって思う」\ 望 「…………そうだね」\ ;千代 笑顔 千代 「実際に見もしないで良くそんなこといえるなって思われるかもしれないけど、私は一緒に笑ってる人を絶対に馬鹿になんかしないよ」\ 望 「冬木さん……。ありがとう」\ その言葉だけで、どれだけ救われるか。\ 千代 「ごめんね、偉そうなこと言って」\ 望 「そんなことない、嬉しかったよ。お礼にってわけじゃないけど、紡にはさ」\ 千代 「?」\ 望 「真っ直ぐに、正面から普通に告白するのが一番いいと思う」 千代 「……そっか。やっぱり、下手に策を弄するよりそっちのほうがいいよね」\ 望 「うん」\ 千代 「ありがとう。天宮くんと話せて良かった」\ 望 「どういたしまして」\ むしろ、俺の方が感謝をしたいくらいだ。\ 千代 「そろそろ、紡くんを校舎裏に呼び出した時間だから、私行くね? それじゃ!」\ 望 「……うん、頑張って」\ 紡は、ちゃんと話を聞くことが出来るだろうか。\ 俺は教室を飛び出そうとする冬木さんの後姿を、喜びと不安がないまぜになった目で見つめていた。\ ;暗転 俺はこの時、すっかり気を抜いていた。\ まさかこんなところで、人を――人の願いを妨げる運命の悪戯が起こることになるなんて。\ ;背景 廊下 千代 「きゃっ!」\ ;画面揺らし 冬木さんが廊下に出た直後、横から走ってきた男子生徒とぶつかった。\ 望 「あっ!」\ その瞬間を目撃した俺も、つい声を上げてしまう。\ 冬木さんは戸に肩をぶつけ、倒れこむ。\ 男子生徒 「わりいっ! でも急いでるからっ!」\ 男子生徒は倒れた冬木さんに目もくれず、廊下を走り去っていった。\ 千代 「……ったぁ……」\ ユウ 『なに見てるんですか! 早く診てあげないと!』\ 望 「あ。ああ」\ 情けないことに、俺はボーっとしてしまっていた。\ 望 「冬木さん、大丈夫?」\ 千代 「う、うん……大丈夫」\ そうは言うが、冬木さんの顔はどうにも苦しそうだ。\ 望 「肩ぶつけてたけど、保健室行ったほうがいいんじゃ……」\ 千代 「ほ、本当に大丈夫。早く行かないと……あっ!?」\ 冬木さんが突然に驚きの声を上げて、自分の床についた手の辺りを見ている。\ その視線の先には、手のひらの下敷きになって押しつぶされた鞄があった。\ 千代 「ち、チョコがっ……」\ 急ぎ鞄の中からチョコの箱を取り出し、中を改める。\ ;千代悲しみ 千代 「そんな」 ……だけど、その中には、真っ二つに砕けたチョコだけがあった。\ 千代 「そんなことって、ないよ……!」\ 全て終わった。\ 冬木さんが、そんな悲しみに染まった表情で嗚咽をあげている。\ 俺は、それをただ見ているだけ――。\ 見ているだけ……で、いいわけがないだろう……!\ 望 「冬木さん。チョコを砕けちゃったかもしれないけど」\ 千代 「……?」\ 望 「紡への気持ちは、変わらない筈だよね?」\ 千代 「……うん」\ 望 「だったらさ、その気持ちは、チョコがなくてもきっと紡に伝わるよ」\ 千代 「そう、かな」\ 望 「うん。紡の親友である俺が保証するよ。あいつなら、きっと――」\ きっと、真摯に答えてくれる。\ そう思って冬木さんを校舎裏まで送り届けたのに。\ ;暗転 間を置いて校舎裏に向かって、そこで見たのは悲嘆に暮れる冬木さん一人だけだった。\ ;背景 部屋 そして俺は、そんな冬木さんに声をかけることができないまま部屋にいる。\ 一人、ベッドに寝転がっている。\ ユウ 『あの、一つ聞きたいんですけど』\ いや、一人じゃない……か。\ 姿は見えないけど、仲間ならここにいる。\ 望 「なんだ?」\ ユウ 『紡さんを探していたのは、最初から冬木さんを応援する為だったんですね?』\ 望 「流石にわかるか」\ ユウ 『そりゃ、わかりますよ』\ 誰よりも俺を近くで見ているのだから、わからないほうがおかしいか。\ ユウ 『何故ですか? 冬木さんを応援したって、望さんがチョコをもらえるわけじゃないのに』\ 望 「……ごめんな、お前にはやっぱりそういう風に見えちゃうよな」\ ユウ 『何か、あるんですか?』\ 望 「俺はやっぱり、好きな人からチョコをもらいたい」\ ユウ 『それじゃあ……』\ 告白したらいいじゃないですか、というユウの言葉を俺は遮った。\ 望 「でも、まずはけじめをつけたいと思う」\ 勇気が持てるかもしれない、だからこその選択。\ 望 「何にせよ、明日はいろいろと細工をしなきゃいけないんだ。今日は早くねるよ」\ ユウ 『はい……おやすみなさい』\ 大変になりそうだ、と呟きながら。 俺は床についた。\ ;暗転 ;背景 部屋 五時四十分。\ ユウの助けがなくても何とか目を覚ますことができた。\ ユウ 『おはようございます』\ 望 「おはよ」\ ユウ 『今日は、どうするんです?』\ 望 「まずは母さんを公園に行かせないようにすることから、かな」\ ユウ 『そうですかー』\ 望 「なんだ、妙に素っ気無いなー今日は」\ ユウ 『……いえ、望さんがやろうとしていることは応援しています。好きな人に、チョコがもらえたらいいとは思っています』\ 望 「だったら」\ ユウ 『でも、望さんが傷つくだけの結果に終わる可能性が高いっていうのに、そう大手を振って見送るなんてできませんよ』\ 望 「……ありがとう。でも俺は大丈夫だ。少しの勇気が持てたのも、このループのおかげだから」\ 俺は大丈夫。\ 自分に言い聞かせて、俺は制服に着替えて一階に降りていく。\ ;暗転 ;リビング 母 「ふーんふーん、朝のわくわくクッキングー♪ 牛丼豚丼カルビ丼ー♪」\ 望 「母さん、おはよう」\ 母 「あら望、おはよう…………?」\ 陽気に鼻歌を歌いながらリビングに入ってきた母さんを出迎えると、母さんは一体何が起きているのかわからにといった顔をして固まった。\ 母 「私、まだ寝てるみたいねー」\ 望 「いやいやっ! 起きてる起きてるっ!」\ 寝室に戻ろうとする母さんを引き止める。\ 母 「あ、あら本当。望、まだ起きる時間には余裕があるんじゃない?」\ 望 「うん、今日は少しやらなきゃいけないことがあってさ」\ 母 「あらあら、何だか出来る男の顔になってるわよ。かっこいいわ~」\ 望 「父さんみたいに、なれてるかな?」\ 母さんは少しだけハッとした表情を見せて、それでもすぐに笑顔に戻った。\ 母 「そうね。望も段々と、あの人みたいないい男になって来てるわ」\ 望 「そっか、良かった」\ 母 「じゃあ、朝ごはん作るからちょっと待っててね」\ 母さんが台所に向かおうとしたその時。 家の電話が、紡からの着信を告げた。\ 母 「あら、誰かしらこんな早くに」\ さあ、ここからか。\ 本来ならここで受話器を取りたかったが、母さんの方が電話の近くにいたのでそれは出来なかった。\ ……まあ、母さんならきっと俺の言うことを信じてくれるはずだ。\ 母 「あら、紡くん。こんな朝からどうかした? 望に変わったほうがいいかしら」\ 母 「え、私に? ふんふん、公園に……ね。はいはーい、朝食作ったら行くわねー」\ そして受話器を置いた母さんに、なるべく不自然にならないよう話しかける。\ 望 「紡から?」\ 母 「ええ、もしよろしければ六時半くらいに公園に来てください。ですって、何があるのかしら~?」\ 告白が待っているんだよ、とは言えない。言えるわけがない。\ 母 「とりあえず朝ごはんの準備しちゃうわね」\ と台所に向かった母さんに背を向けて、適当に携帯で音楽を鳴らす。\ そして電話に出る振りをしてすぐに切った。\ 望 「お、おお。紡か? どうした、こんな朝早くから」\ 電話の相手もいないのに、いかにも相手がいるように話すのは意外と難しいものだ。\ 望 「何? 母さんに、やっぱり明日にしてくれって伝えて欲しい? お前なあ、そういうことは直接言えよ。ん……あーわかったわかった。伝えとくから! じゃあな」\ わざとらしく声を張り上げたから、母さんにも聞こえていたのだろう。\ 母 「どうかした? 望、紡くんに何かあったの?」\ 望 「うん、どうにも急用が出来たとかでさ。明日の同じ時間に来て欲しいってさ」\ 母 「あらそう。わかった、明日の朝ね~」\ 母さんは疑うことなくすんなりと信じてくれた。\ 実の息子の言うことは、この人は大体なんでも信じてしまう。\ オレオレ詐欺なんかされたら、あっさりと金を振り込んでしまいそうで少し怖い。\ それでも俺は母さんにとても大事にされてきて、俺もこの人を大事にしていきたいと思っている。\ 望 「母さん」\ 母 「なあに?」\ 望 「俺さ、今まで全然駄目な人間だった。いろんな物を怖がって、逃げてきて……」\ 母 「望?」\ 望 「父さんがどんな人だったかは、良く知らないけど。いつか母さんに『父さんを超えた』って認められるような男に、なってみせるから」\ 母 「……そう、待ってるわ。ずっとずっと、私は望を見てるからね」\ 望 「ありがとう。じゃあ、行って来る」\ 母 「あ、あら。朝食はどうするの? 望!」\ 望 「ごめん! 今日はいらないよ!」\ 引き止める母さんの声を振り切って、俺は外へと飛び出した。\ ;背景 通学路 望 「うーっ、さみいいいいっ!」\ 肩で風を切りながら走り、公園に向かう。\ 辿り着いた公園では、紡がやたらとそわそわしながら母さんの到着を待っていた。\ ;背景 公園 ;紡 通常 望 「よっ、紡」\ 紡 「おう、望! って……あれ? なんでお前が来てるんだよ」\ 望 「メッセンジャーだよメッセンジャー。お前携帯の電源切ってただろ」\ 紡 「あ、ああ。余計な邪魔が入らないようにな……」\ 望 「なんだよ邪魔って、そもそもお前人の母親呼び出して何しようとしてたんだ?」\ ;紡 照れ 紡 「べ、べべべべべべべべべつに何でもねえよ? ただ、今日の株の値の動きはどうですかー? って話をだな」\ 望 「(ピー)才まで為替を漁師が集まる市場か何かと勘違いしていた母さんとする話ではないな……」\ 紡 「ば、ばっかやろう! お前な、陽子さんはな、影でトレーダーしてんだよ!」\ 紡 「陽子さんが指一本動かすだけでゲイツの尻の毛まで毟り取れるような敏腕ハンターなんだよっ!」\ こいつは実の息子を前にして何を言い出すのだろうか。\ 面白いからほっといてもいいが、埒があかないので本題を切り出すことにした。\ 望 「あー、まあいい。母さんが裏世界の支配者だろうが六天魔王だろうがいいさ。ただ、今日は母さんここに来れないからな」\ 紡 「え……?」\ 望 「何でも急用が出来たとかで、明日の同じ時間にして欲しいんだってさ」\ 紡 「まじか」\ 望 「まじだよ」 紡 「陽子さんが信用してるお前が言うんだったら、そうなんだろうなあ……。はあ、仕方ないか」\ まだ振られたわけじゃないんだからなと、紡は気を取り直したようだった。\ ……良し、これで冬木さんの告白への障害は大体取り除くことが出来ただろう。\ 望 「よし、お前の用事は終わったな?。だったら俺はちょっと行きたいところがあるんだが」\ 紡 「行けばいいじゃねーか」\ 望 「お前も来るんだよ」\ 紡 「お、おい引っ張るなって! わかった、行くからよ!」\ ;暗転 俺は紡の腕を引きずり、前のループで冬木さんと合流した道まで歩いてきた。\ ;背景 通学路 紡 「ここに何かあるのか?」\ 望 「しばらく待てばわかる」\ ………………\ …………\ ……\ そしてそろそろ寒さで硬直しそうになっていた頃。\ ;千代 驚き 千代 「あ、あれ? 紡くんに天宮くん。こんな所で固まってどうしたの?」\ ようやく冬木さんが現れてくれた。 正確な時間を覚えていなかったせいで、どうにもやりにくいな……。\ 望 「おはよう冬木さん。さ、一緒に学校へ行こうか!」\ ;千代 通常 千代 「え? うん、おは……よう。えっと、一緒に学校に行くのはいいんだけど」\ どうにも冬木さんは状況を掴みかねているようだ。 まあ、当たり前か。\ 紡 「おい、ここで待ってたのはもしかして冬木が来るのを待ってたのかほげぁっ!」\ 望 「あっ、悪い悪い! つい足が滑ってブラジリアンキックを!」\ 千代 「今の、狙ってなきゃ出せない鋭い技のキレだったよ……」\ 望 「いやー、昨日ホーリーランド一気に読んだ影響かなー」\ 読むだけで強くなった気になれるよね。\ 紡 「う、うぐぅ。紡、お前何を……」\ 望 「ほらっ、たい焼きなら後で買ってやるから、さっさと学校行こう!」\ 千代 「今日の天宮くん、なんだかおかしいよ……?」\ 望 「いやだなあ。俺はいつもこんな感じだよ?」\ 紡 「ん、まあそうだな……。俺や優の前以外でこんなハイテンションになるのは珍しいけど」\ 蹴りのダメージから回復した紡が調子を合わせてくる。\ 千代 「……へぇ、そうなんだ。天宮くんってもっと静かな人って印象があったから」\ 紡 「ま、遊んでる時は二人でいつもはしゃいでるからなあ。今日はそのときに輪をかけてテンション高めだけど」\ 望 「今日はなんとなく、いいことがありそうな気がしてね」\ 紡 「なんだ、チョコをもらうアテでもあるのか?」\ 千代 「ほわぁっ!」\ 紡の言葉に反応して、冬木さんが突然奇声を上げた。\ 恐らくチョコというワードが琴線に触れたんだろうけど、それでも動揺しすぎだよ冬木さん……!\ 紡 「冬木、どうかしたか……?」\ ;千代 照れ 千代 「べ、べちゅにっなんでもナイヨっ! き、昨日読み返した北斗の拳を思い出しちゃったの。馬上の不利を知れ! 北斗七死騎兵斬! ほわっちゃあ! なんちゃって……」\ やばい、凄く面白いテンパり方をしている。\ 紡 「なんだ、冬木も北斗読んでたのか! 俺もあれ大好きなんだよ」\ 千代 「わ、私は紡くんが好きだって聞いたからその……ゴニョゴニョ」\ 紡 「ん、良く聞こえなかったぞ」\ 千代 「なんでもないっ! なんでもないなんでもなければなんでもないときにっ!」\ 紡 「何言ってるのか良くわからんぞ」\ 望 「まあまあ。誰にだって触れられたくないことくらいあるさ、お前にだってそのくらいあるだろ? なっ!?」\ 母さんのこととか主に母さんのこととか、後母さんのこととかな!\ 紡 「そ、ソウダナー」\ 紡も俺の笑みに嫌なものを感じたのか、その場はこれで収まったようだ。\ それからは適当な雑談を交わしながら、学校に向かった。\ ;背景 教室 しかし、最初の二月十四日と今の二月十四日が、同じ日だとはまるで思えない。\ そのときとは、何もかもが違う。\ ……そう、俺の心の内でさえも。\ ユウ 『…………』\ ;紡通常 紡 「しっかし、下駄箱に三つもチョコが入ってるとはな」\ 望 「手紙も三つ、か。どうするよ?」\ 紡 「んー……。断るしかないだろ、知り合いでも無い子とつきあえねーからな」\ 望 「ま、そうだよな。でもさ」\ 紡 「ん?」\ 望 「もし、知り合いから……それも仲のいい女の子から告白されたら、どうする?」\ 紡 「………………さあ、どうだろうな。その時になってみないと、わかんねぇ」\ 望 「そうか……」\ この何気ない問いにも、紡は真剣に考えて答えてくれた。\ だったら、きっと大丈夫。\ 望 「全く、お前が羨ましいよ」\ 紡 「ははっ、お前も人見知りさえやめればモテるようになるって、俺が保証する」\ 望 「……ああ、これからは頑張ってみるさ」\ そう呟いたところで、担任が教室に入ってくる。\ そして俺は、前に向き直った紡に隠れて溜息をついた。\ やっぱり俺は、@紡に――。\ ;暗転 ;背景廊下 俺は昨日と同じく、掃除を抜け出した。\ 今度は、冬木さんを待つようにぼーっとしながら窓の外を見ながら待つ。\ 千代 「天宮くん、ちょっといいかな」\ 望 「ん? どうかした?」\ 千代 「ちょっと付いてきてほしいんだけど、いいかな?」\ 望 「……うん、いいよ」\ ;背景 教室 望 「ここで、何をするの?」\ 千代 「あ、あのね。本当はバスケ部の誰かにお願いしようかな、って思ってて」\ 望 「うん」 千代 「こんなこと頼むの、本当に失礼なことだって、わかってる。わかってるんだけど……」\ 望 「俺に出来ることなら、協力するよ」\ 俺は、なるべく前回をなぞるように受け答えすることに勤めた。\ こうしていないと、自分の感情を抑えきれなくなりそうだったから。\ 千代 「ありがとう。……あの、あのね。私の、こ、こっここくっ……」\ 望 「誰かに、告白するの?」\ 千代 「そ、そうっ! 告白っ、紡くんに、告白したくて……!」\ 望 「……うん」\ 千代 「それで、その練習っていうか。今朝の様子を見て、やっぱり天宮くんの方が紡くんの好みに詳しいのかもって……」\ 望 「わかった、俺でよければ協力するよ」\ 千代 「ありがとう! 紡くんってやっぱりモテるみたいだし、普通に告白するだけじゃ何か足りない気がして」\ 望 「……それで」\ 千代 「え?」\ 望 「それで、冬木さんはどうしたらいいと思う?」\ 千代 「だ、だからぁ。それを天宮くんに訊いてるんじゃない!」\ 望 「冬木さんは、紡と今まで話してきて、あいつをどういう人間だって思ってる?」\ 千代 「ん……と」\ 冬木さんは返事に窮しているようだ。\ まあ、突然こんな話をされたらそうなるよね。\ 望 「あいつは、鈍い奴だよ。凄くいい奴なんだけど、どうしても周りくどいことには気付きにくいんだ」\ 千代 「……うん」\ 望 「だから、下手なことはせずに真っ直ぐ行くのが最良だと思う」\ 俺のアドバイスに、冬木さんは納得するように何度も頷いた。\ 千代 「そっか。……うん、そうだよね」\ 千代 「天宮くん、ありがとう。私、真正面から真っ直ぐに告白してみる」\ 望 「参考になったのなら幸いだよ」\ 千代 「うんっ! じゃあ私、行くね? そろそろ紡くんを校舎裏に呼んだ時間だから」\ 望 「頑張ってね」\ そして俺は、鞄を持って教室を飛び出そうとする冬木さんを見送る……。\ 望 (ん……?)\ 何かを忘れているような。\ ユウ 『望さんっ! 彼女を止めないと!』\ ……そうだっ!\ 望 「冬木さんっ!」\ 俺は、廊下に出ようとした冬木さんの肩を掴み、力いっぱい引き寄せた。\ 千代 「きゃっ!?」\ そして、廊下を男子生徒が駆け抜けていく。\ まさに間一髪だった、自分のことで頭が一杯で、こんな大事なことを忘れそうになっていたなんて……。\ 千代 「あ、あの。天宮くん……?」\ 望 「え?」\ 千代 「その。えーっと」\ ちょっと待て、今の体勢は……。\ 望 「うわっ! ご、ごめん! 抱きついちゃったりして!」\ 千代 「ううん、こっちは助けられたんだから気にしないで。……でも、何で人が来るってわかったの?」\ 望 「それは……」\ 俺は、今までのことを全て話したいという衝動に駆られた。\ だけど、そんなことをしたって何もならないことはわかりきっている。\ 望 「ただの、虫の知らせって奴だよ。それより、早く行ったほうがいいんじゃない?」\ 千代 「あ、そうだね。……天宮くん、本当にありがとう。またねっ」\ 望 「…………また」\ 今度こそ冬木さんは去っていき、教室に静寂が訪れる。\ そして、自分の頬に涙が伝っていることに気付く。\ ユウ 『泣くくらいなら、最初から応援なんてしなければいいじゃないですか』\ 望 「……泣いてなんか、ない」\ ユウ 『この世界は、今ループしているんですよ? 彼女の告白がどうなっても、全部最初に戻るのに」\ 望 「少なくとも、俺の記憶は戻らない」\ もし、冬木さんがここで告白に成功したならば、俺が何もしなくてもいつか二人は結ばれる可能性が高いだろう。\ 何せ、紡の思い人である母さんが断ることはわかっているのだから。\ 望 「俺はさ、このループを利用しようと思ったんだ」\ ユウ 『ループを、利用?』\ 望 「冬木さんが紡のことを好きだって分かったとき、俺はあの二人の邪魔はしたくないと思った」\ もし二人が付き合うことになったのなら、それでいい。\ だけど、もし失敗したら――。\ 望 「そこで、ようやく俺は自分にチャンスを与えてやれると思ったんだ」\ 度胸がなかった。@ 勇気なんてなかった。@ 変われてなんかいなかった。\ どこまでも姑息、どこまでも卑怯。\ 望 「でも、そんなんじゃ駄目なんだよ――」\ ;背景 校舎裏 紡 「冬木、こんなところに呼び出してどうしたんだ?」\ 千代 「あのね、……紡くん、えっと」\ 決定的な一言が、いえない。\ 好きという二文字が、限りなく遠い。 千代 「うう……」\ 人間は、何か行動を起こす前に、その行動によって今後どうなるのかを予想する。\ この告白をして、『成功したら』、それとも『失敗したら』。@ そして、緊張するとどうしてもネガティブな方向に考えが向かってしまう。\ もし、失敗して友達でもいられなくなったら――。\ 紡 「お、おい。どうしたんだよ」\ 千代 「わ、私……」\ でも、言わなきゃ進まない。\ ぐるぐると、思考をループさせてるだけではどうにもならないんだ。\ 千代はわずかな勇気を胸に抱き――言った。\ 千代 「私、紡くんのことが好きです! このチョコ、もらってください!」\ 紡 「……………………」\ 千代 「……………………」 紡 「………………冬木」\ 千代 「……」\ 紡 「ありがとな。@……でも、ごめん」\ 千代 「……!」\ 紡 「俺さ、実は好きな人がいるんだ」\ 千代 「え……」\ 紡 「でも、その人にはもう振られることはわかりきってる」\ 千代 「どういう、こと?」\ 紡 「その人にも、ずっと慕い続けてる人がいるから。……だから、無理だってわかってるんだよ」\ だったら、とは千代には言えない。\ 紡 「それでも、きっと振られても、俺はその人のことをずっと好きでいると思う。いくら未練がましくても、いつか振り向いてもらえるまでその人を追い続ける」\ 紡 「でも、そんなことするくらいなら冬木と付き合ったほうがいいんじゃないかって考えたんだけどな」\ 紡 「でもやっぱり、そんな中途半端な考えじゃ誰にも幸せにはできない。そう思ったんだ」\ 千代 「紡くんにそこまで思ってもらえるなんて、その人が羨ましいよ」\ 紡 「いやー、かなり不幸だと思うぜ? 何せ俺はしつこいからな」\ 千代 「……そっか。ふふっ、…………そっかぁ」\ 紡 「悪いなんて言わない。明日からはいつも通りだ、なんて都合のいいことも言わない。……『また』、な」\ 千代 「うん……『また』ね」\ 二見紡が去った校舎裏で、千代は一人空を見上げる。\ 千代 「あーあ」\ このまま一人でいたら、確実に涙を流していただろう。 ……そんなときに。\ 望 「冬木さん」\ 千代 「えっ、あ、天宮くん……?」\ 天宮望が、救いのように現れた。\ ;暗転 ;背景校舎裏 望 「さっき、紡が出ていくのが見えたけど……どうだった?」\ 千代 「あ、えっと……ね。だ、駄目だったよ! あははっ」\ 無理をして笑顔を作っているのは明白だった。\ それはそうだ、好きな人に振られて平然としている人がいたら見てみたい。\ 望 「……冬木さんは、凄いね」\ 千代 「え?」\ 望 「告白したら、そのままの関係じゃいられなくなるかもしれないって考えると……怖いって思わない?」\ 勇気がいるんだ、人に好きと伝えることは。\ 千代 「うん、怖かった。……ほんとに勇気が、必要だったんだよ」\ 次第に、千代の目尻に涙がたまっていく。\ 望 「俺はさ、今まで誰かに好意を伝えたことなんてなかった」\ 千代 「……天宮くん?」\ 望 「好かれたいんじゃなくて、嫌われたくないって、ずっと思ってた」\ 好き、嫌い、好きじゃない、嫌いじゃない。\ 似てるようで、違う言葉。\ 望 「他のカップルを妬む振りして寂しさを紛らわせて、紡への嫉妬を隠してた」\ 千代 「…………」\ 望 「こんなタイミングで言うのは、卑怯だって言われるかもしれない。でも……」\ 言うしかない。@ 今しかない。@ 次のループなんて、待っていたら駄目だ。\ 告白するなら、今しかないんだ。\ 望 「冬木さん。俺はあなたが好きです!」\ ;暗転 千代 「えっ……!?」\ そして、ぐっと目を閉じる。\ 真っ直ぐに冬木さんを見てなんかいられない。\ 今は、目が合うだけで心臓が爆発してしまいそうだ。\ 千代 「……天宮くん」\ そして、落ち着いた冬木さんの声が届く。\ 千代 「私、知らなかったとはいえ天宮くんに悪いことしちゃってたんだね」\ 望 「そ、そんなこと――」\ 千代 「……だからね、お詫びにこれをあげる」\ 不意に右手を掴まれて、手のひらにぽんと何かを乗せられる。\ 望 「……?」\ 千代 「あはは、いつまで目瞑ってるの?」\ 望 「あ、そ、そうだね」\ ;背景校舎裏 おそるおそる目を開き、手の上にあるものを確認する。\ 手のひらに置かれたそれは――。\ ラッピングされた、ハート型のチョコレートだった。\ 望 「え、これ……!」\ 千代 「……天宮くん、勇気を出して告白して……偉いね」\ 冬木さんの柔らかくて温かい手が、俺の頭に届く。\ 望 「冬木さん?」\ 千代 「でもね」\ 望 「たっ!」\ その手でそのままでこピンをされてしまい、軽い痛みが額に走った。 千代 「振られた人にすぐ告白っていうのは、タイミング悪いぞ?」\ 望 「……ごめん。でも、今しかないって思って」\ 千代 「……謝ることでも、ないんだけどね。私も悪いことしちゃったし、だからそれは……お詫びなんだよ」\ 望 「お詫び……」\ 千代 「天宮くんの告白……いまは、受けることが出来ないから」\ 望 「……………………そっか」\ 駄目、だったか。\ 想定してた形に、落ち着いたかな。\ 千代 「私も、気持ちの整理がついてないし。それに――」\ 千代 「――天宮くんのこと、まだまだ全然知らないもの」\ 望 「……え?」\ 千代 「まだまだ、これから……ね?」\ まだ、希望がある。\ そのことを理解できた時、俺は力強く頷いた。\ 望 「ありがとう、これからもよろしく。……冬木さん」\ 千代 「うん、こちらこそよろしくね!」\ 冬木さんの笑顔が、俺の心を満たしてくれる。\ 僅かな勇気と引き換えに、俺はチョコと未来を手にすることが出来たんだ――。\ ユウ 『おめでとう、望さん。……そして、ありがとうございました』 望 「……?」\ ユウ 『いろいろと迷惑をかけましたね。本当に、すいませんでした』\ ふっと、体から何かが抜け出ていく気がした。\ 実体なんてなく、感触なんて何もない筈なのに、ユウが離れていくのがしっかりとわかってしまう。\ 望 「ちょっ……」\ 冬木さんの手前、大声を出して話すわけにもいかない。\ でも、俺はまだユウに礼を言ってないんだ。\ ループというきっかけを与えてくれたユウに、ちゃんと別れを告げなきゃいけないのに!\ ユウ 『……気持ちよく消えることが出来そうで、良かったです』\ さようなら。 \ 望が得た『温かい気持ち』、それを抱いたまま、ユウは消えた。@ まるで、夕日に溶けてしまったかのように。\ 千代 「天宮くん、どうしたの? 急にぼーっとして」\ 望 「大事な友達に」\ 千代 「え?」\ 望 「ちゃんとお別れが、言えなかったんだ」\ 千代 「……? えっと、良くわからないけどさ。その友達だって、生きてるんだったらいつかきっと会えるよ!」\ 生きてないんだよね、これが……。\ だけど、幽霊が友達だったなんて言うことは出来ない。\ 俺は、冬木さんに「そうだね」とあいまいな笑みを返しながら、心の中でユウへの別れを告げた。\ ;暗転 ;背景通学路 二月十五日。\ ついにループから脱出することが出来た。\ 多分、俺はこのことを誰にも言わないだろうし、言っても誰も信じたりはしないと思う。\ だけど、ユウは確かにいた。彼と共有した時間は、確かに俺が覚えているのだから。\ 望 「ループしててもしてなくても……人生なんて気の持ちようで変わるものなのかもな」\ 結局は、俺の周りはループする前と全然変わらない。\ 変わったのは、自分自身だ。\ ;背景 校門 千代 「おはよっ、望くん!」\ ……いや、唯一つ、変わったことがあったか。\ 望 「おはよう、冬木さん」\ 千代 「……にしし、やっぱりすぐには気付かないか」\ 望 「ん? あ、そういえばさっき、名前を……」\ 千代 「そうだよ~」\ 望 「あまりにもさりげなさ過ぎて、気付かなかったよ」\ 俺は、横に並んで微笑んでくれる冬木さんの顔を見て。\ 昨日得たものが夢ではなかったのだとしっかり実感できた。\ 千代 「一歩前進、だよ」\
https://w.atwiki.jp/wiki14_kohaku/pages/111.html
腐れルート一覧 いかにAPを使わずに、効率よくアイテムを腐らせるかに重点を置いたページです。 基本的には活用例のある、腐れアイテムのみの掲載です。 腐れ活用は基本的に「分ける」です。細かい活用法についてはメタモサイトさんをご参考になさって下さい。 Greatの確率については、統計を取った訳ではなく、あくまでも個人的な感覚です。参考までに止めて下さい。 現段階では情報数が少ないので本ページにて五十音順に掲載しておりますが、今後数が増えてくるようならば五十音別にページを作成致します。 新しいアイテム追加の際は、順番を気にせず一番下へ追加していただいて結構です。後ほどまとめて五十音順に並べ替えます。 よみがな 腐らせるアイテム名 方法 消費AP Greatアイテム(確率) 腐れ活用(確率) 情報提供乙女様 あずき あずき 分ける AP5 肉(1/4) Great→饅頭の皮(1/3) 真神紫様 うめ 梅 熱する AP0 --- Success→ロサの花Great→青りんご(1/3) メイリン うめ 梅 分ける AP8 やみよたけ(1/30) 〃 〃 うめ 梅 置く AP5 チャットベリィ(?/?) 〃 〃 おーくのき オークの木 熱する AP15 墨(30/149) Great→オークの板(24/151) 真神紫、夏夜様 かっこくはな 各国花 熱する・置く AP0 --- Great→ロサの花(?/?) メイリン かっこくはな 各国花 分ける AP7 各国果物(?/?)即出しSuccessで花の蜜 〃 〃 くっきー クッキー 分ける AP5 Great→クッキーの種(0/6) Great→クッキーの種(1/2) 真神紫様 こうちゃ 紅茶 分ける AP? ティー・ラ・イシー(28/133) Great→ティー・ラプラディ(18/113) 夏夜様 こうちゃ 紅茶 置く AP? ティー・ラプラディ(2/14) 〃 〃 こころのとびらのかぎ 心の扉の鍵 分ける AP? Success→険悪薬スーパーGreat→楽譜(?/?) Great→ルビーロッド(1/4) こむぎこ 小麦粉 置く AP? やまにんにく(18/114) Great→ふわふわ粉(58/119) 夏夜様 さらだ サラダ 熱する AP3 トマト(1/3) Great→野菜(1/9) 真神紫様 さらだ サラダ 置く AP5 〃 〃 〃 さらだ サラダ 分ける AP2 〃 〃 〃 さらだ サラダ まぜる(+イクティスの葉) AP? 魚いろいろ(13/120) Great→〃 夏夜様 しみず 清水 分ける・熱する・置く AP0 --- Great→聖水(5/310) 夏夜様 しみず 清水 置く(+セイ・リューンの葉) AP? フレイル酒(66/458) Great→聖水(5/310) 夏夜様 しるくはっと シルクハット 分ける AP? Great→鳩(1/6) Great→こんぶ(1/3) フィリアクロウ すーぷすとっく スープストック 熱する・置く AP0 --- Great→陶器の破片(1/9) 真神紫様 すーぷすとっく スープストック 分ける AP2 Success→動物の骨Great→? 〃 〃 どーなつ ドーナツ 熱する・置く AP0 --- Success→ムクムク粉Fail→ジンジャー どーなつ ドーナツ 分ける AP2 ムクムク粉(?/?) 〃 にゅうしゅ 乳酒 分ける AP2 Great→?Fail→乳酒(分けるでは腐りません) Great→パールストーン(1/5) メイリン にゅうしゅ 乳酒 熱する AP3 ? 〃 〃 にゅうしゅ 乳酒 置く AP2 パールストーン(1/6) 〃 〃 のいちご 野いちご 熱する AP2 ゼリーの素(1/8) Great→梅(71/221) メイリン、夏夜様 のいちご 野いちご 分ける AP8 ブルーベリィ(1/3) 〃 〃 のいちご 野いちご 置く AP2 泡水(0/56) 〃 〃 はさみ 鋏 熱する・置く AP0 --- Great分ける→鋼(?/?)Great熱する→アートナイフ(?/?) 真神紫様 はさみ 鋏 分ける AP1 アートナイフ(1/3) 〃 〃 はり 針 熱する・置く AP0 --- Great→鋏(1/3) 真神紫様 はり 針 分ける AP? 銀の糸(?/?) 〃 〃 ばーすでーけーき バースデーケーキ 熱する AP0 --- Success→生成りのオーバースカート メイリン ばーすでーけーき バースデーケーキ 分ける AP10 生成りのオーバースカート(1/8) 〃 〃 ぱーるすとーん パールストーン 熱する AP0 --- Success→魚いろいろGreat→アイアンメイル(1/8) フィリアクロウ ぱーるすとーん パールストーン 置く AP? ギンカイジャン(?/?) 〃 ぱーるすとーん パールストーン 分ける AP5 魔笛の笛(?/12) 〃 べりぃじゃむ ベリィジャム 熱する・置く AP0 --- Great→砂糖(1/4) 真神紫 べりぃじゃむ ベリィジャム 分ける AP2 Great→泡水(1/9) 〃 〃 まっしゅるーむ マッシュルーム 分ける・熱する AP0 --- Great→皮(1/15) メイリン まっしゅるーむ マッシュルーム 置く AP12 フレアーミニスカート(1/10) 〃 〃 まんじゅうのかわ 饅頭の皮 分ける AP10 皮(?/?) Great→パンの種(?/?) 真神紫様 みっくすでざーと ミックスデザート 分ける AP? スイカ(?/?) Great→くるみ(1/6) 夏夜様 みっくすでざーと ミックスデザート 置く AP? 甘柿(1/4) 〃 みっくすでざーと ミックスデザート 熱する AP? 渋柿(1/4) 〃 もめんのぬの 木綿の布 分ける AP4 タルトの素(1/15) Great→元気なつるまめ草(?/?) もめんのぬの 木綿の布 熱する AP2 ユークレース織り絨毯(1/30) 〃 もめんのぬの 木綿の布 置く AP3 白いロングブーツ(1/15) 〃 やさい 野菜 熱する AP0 --- 〃 やさい 野菜 分ける AP2 Success→にんじんFail→ピーマンGreat→ナス Great→肉と野菜(?/?) やさい 野菜 置く AP6 Success→ナスFail→セロリGreat→たまねぎ 〃 れーすりぼん レースリボン 熱する・置く AP0 --- 〃 れーすりぼん レースリボン 分ける AP5 チェックの大きなリボン(0/10) Great→チェックの大きなリボン(1/4) ろんぐえぷろん ロングエプロン 分ける AP5 クッキーの種(?/?) パニエ(1/5) ろんぐえぷろん ロングエプロン 熱する AP8 メイドカチューシャ 〃 ろんぐえぷろん ロングエプロン 置く AP8 ロサのアームカバー2(?/5) 〃 わた 綿 分ける AP0 --- Great→塩(1/3) 真神紫様 わた 綿 熱する AP? ? 〃 〃 わた 綿 置く AP? 銀の糸(?/?) 〃 〃 わたがし 綿花子 熱する AP1 ? Great→砂糖(1/10) わたがし 綿花子 置く AP8 ? 〃 わたがし 綿花子 分ける AP1 木綿の布(1/3) 〃 情報提供乙女様名は無記名でも構いませんが、なるべくご記入くださいませ。感謝・感謝ですので~ 名前 コメント すべてのコメントを見る あ。昨夜眠くってコメント入れるの忘れてました(^^;;夏夜さんありがとうございました♪昨夜転載させていただきましたね~w -- (琥珀) 2007-03-29 21 29 29 ミックスデザート 熱する 甘柿 11/46ミックスデザート 置く 渋柿 12/50腐りミックスデザート 分ける くるみ 13/74意外と出やすい・・・ -- (かや) 2007-03-27 21 44 56 夏夜さん、ありがとうございます^^*今回もまた、たくさんの数で調査して下さり感謝です! -- (琥珀) 2007-02-12 21 17 22 重複になってしまうものもあるのですが(汗)サラダ(+イクティスの葉) まぜる 魚いろいろ 13/120腐りサラダ 分ける 野菜 17/107小麦粉 置く やまにんにく 18/114腐り小麦粉 わける ふわふわ粉 58/119です。 -- (かや) 2007-02-11 15 32 48 うわわwすごいです、すごいですー♪ありがとうございます(≧∇≦*)今回も、そのまま載せちゃう♪ -- (琥珀) 2006-12-18 22 24 12 では,100回以上試したものを・・・清水(+セイリューンの葉) 66/458腐り野いちご 分ける 梅 71/221オークの木 熱する 墨 30/149腐りオークの木 分ける オークの板 24/151です。 -- (かや) 2006-12-16 22 56 32 すごいっ!Σ( ̄□ ̄;)とっても大変だったでしょう~ありがとうございますーw本当は約分して掲載なのですが、折角の驚きの実験回数にそのまま載せちゃいましたーw猶予時間の方のGreat率は約分して掲載しますね(^^*本当にありがとうございました♪ -- (琥珀) 2006-12-03 10 50 01 すごい…。かやさんの実験結果に思わずコメント。統計的に100回以上行なった結果は信頼がおけるそうなので、貴重な情報ではないでしょうか。それにしても清水って出ないんだね…(汗)-- (カズキ) 2006-12-02 19 54 23 いつもお世話になってますv紅茶 分ける ティー・ラ・イシー 28/133腐り紅茶 分ける ティー・ラプラディ 18/113紅茶 置く 2/14腐り清水 分ける 聖水 5/310以上グレイト率でした♪(あまり役に立たない情報かもw) -- (かや) 2006-12-02 18 58 36 琥珀も腐った・ベリィジャム分けに挑戦w20個やって砂糖が3個Greatしました。因みに泡水は、紫さんと一緒♪で、9個やって1個Greatです。砂糖のGreat率、修正しました~ -- (琥珀) 2006-09-25 11 32 07
https://w.atwiki.jp/yakuwari/pages/125.html
チーム No 名前 POS PK FK CK CP 背番号 (゚∀゚) (゚д゚) ワールドクラスゴールキーパ WGK1 ファン・パブロ・カリッソ GK WGK2 ホセ・レイナ GK WGK3 エドウィン・ファン・デル・サール GK WGK4 ジュリオ・セーザル GK WGK5 イケル・カシージャス GK ワールドクラスディフェンダー WDF1 ジェイミー・キャラガー DF WDF2 リオ・ファーディナンド DF WDF3 アレックス DF WDF4 マルコ・マテラッツィ DF WDF5 ジャンルカ・ザンブロッタ DF ワールドクラスミッドフィルダー WMF1 ジェンナーロ・ガットゥーゾ MF WMF2 アンドレア・ピルロ MF WMF3 クラレンス・セードルフ MF WMF4 デヤン・スタンコビッチ MF WMF5 デコ MF ワールドクラスウイングフォワード WWF1 トマス・ロシツキー MF WWF2 スティーブン・ジェラード MF WWF3 フロラン・マルーダ MF WWF4 デイビッド・ベッカム MF WWF5 ロビーニョ FW ワールドクラスフォワード WFW1 ディディエ・ドログバ FW WFW2 フランチェスコ・トッティ FW WFW3 ズラタン・イブラヒモビッチ FW WFW4 ルート・ファン・ニステルローイ FW WFW5 ダビド・ビージャ FW クラック CRA1 クリスティアーノ・ロナウド MF CRA2 ウェイン・ルーニー FW CRA3 カカ MF CRA4 ロナウジーニョ FW CRA5 リオネル・メッシ FW ヤングスター YGS1 イウシーニョ DF YGS2 セルヒオ・アグエロ FW YGS3 フェルナンド・ガーゴ MF YGS4 ゴンサロ・イグアイン FW YGS5 ダビド・シルバ MF バンディエラ BAN1 ロジェリオ・セニ GK BAN2 パオロ・マルディーニ DF BAN3 ハビエル・サネッティ DF BAN4 フェルナンド・トーレス FW (゚∀゚) BAN5 ラウール・ゴンザレス FW ワールドMVP WMVP1 ファビオ・カンナバロ DF ヨーロピアンMVP EMVP1 ファビオ・カンナバロ DF インターコンチネンタルクラブレジェンド LE ロベルト・カルロス DF LE ファン・ロマン・リケルメ MF LE ゼ・ロベルト MF LE ミヒャエル・バラック MF LE クロード・マケレレ MF LE メーメット・ショル MF LE デイビッド・ベッカム MF LE マルティン・パレルモ FW LE フィリッポ・インザーギ FW LE ロナウド FW キングオブレジェンド゙ KLE ペレ FW
https://w.atwiki.jp/arcgundamexvsfuvo/pages/166.html
ブランチバトルコース:Aルート(イージー)|Bルート(ノーマル)|Cルート(ハード)|Dルート(ベリーハード)|Eルート(エクストリーム) ステージセレクト画面のアイコンがU.C.の年代順に並んでいる。 Aルート(イージー) ステージ1-A STANDARD サイド7 BGM:翔べ!ガンダム パートナー:ジオング 敵機:ギャン+アッガイ→(全滅後)→シャア専用ゲルググ(シャア)+ガンダム(アムロ)→ボール 解説:最初のステージ。1stガンダム面。敵の数が少なく、攻撃も激しくないのでクリアは非常に簡単。一人プレイの際の相方ジオングもなかなか頼りになる。 ステージ2-A STANDARD コロニーレーザー BGM:モビルスーツ戦 パートナー:ガンダム 敵機:Zガンダム+百式→ガンダムMk-II(エマ)→ジ・O(シロッコ)→リックディアス(黒)→バイアラン 解説:Zガンダム祭り。2012年7月10日よりMk-IIがプレイアブル仕様に変化、出現時には例のズームもあり。 それ以前はトライアルミッション仕様だった。 ステージ2-A EX WARSHIP 廃棄コロニー BGM:機動戦 パートナー:百式 敵機:ヅダ+ヒルドルブ+ジム(マシンガン)+ビグ・ラング(戦艦)→(撃破毎に補充)→オッゴ→オッゴ→ボール(シャークマウス)→ボール(シャークマウス) 解説:イグルー祭り。MAに分類されるビグ・ラングだが今回は戦艦として登場。 ヅダやヒルドルブの射撃に注意、きっちりステップ踏むことを覚えよう。 敵機は撃破毎に補充されるが、ジムを2機撃墜すると補充がオッゴに切り替わり、そこから更にオッゴ2機撃墜でボールに切り替わる。 そしてボール2機撃破で打ち止め、以降は戦艦込みで3機編成になる。 戦艦面全般にいえる事だが艦を落とせばコストを4割程吹っ飛ばせるので隙あらば撃ち込んで行くと楽できる。 ここは戦艦の横槍も弱くMSだけ狩ってもさほど難しくはないが、ビグ・ラングを沈めた方がやはり早く終わる。 ステージ3-A TARGET ムーン・ムーン ターゲット FA・ZZガンダム(ジュドー)+キュベレイ(ハマーン) BGM:翔べ!フリーダム→アニメじゃない パートナー:メッサーラ 敵機:ザクIII改(マシュマー)+キュベレイMk-II(プルツー)→FA・ZZガンダム(ジュドー)→キュベレイ(ハマーン)→量産型キュベレイ→量産型キュベレイ→量産型キュベレイ 解説:ZZ祭り。2/26のアプデでザクIII改登場ステージとなった。他は特に大きな変化も無く難易度もアプデ前と変わらない。 あえて言うならザクIII改の自爆とZZのハイメガにさえ気をつけていればクリアは余裕だろう。 ステージ3-A EX STANDARD トリントン基地周辺 BGM:ASSAULT WAVES パートナー グフ・カスタム 敵機 試作1号機Fb(コウ)+試作2号機(ガトー)→(全滅後)→ガーベラ・テトラ(シーマ)+試作3号機(コウ)→ザメル→ジム・キャノンII 解説 0083祭り。8/13より構成が変化、ステージがフロンティアI→トリントン基地になり、ガーベラのお披露目ステージとなった。 アプデ前は後半が3機相手だったのに対し、アプデ後は常時2vs2になったので以前より簡単になった。 ジム・キャノンIIの増援の数も減り、落ち着いて1機ずつ落とせば簡単にクリアできる。 注意すべきは前座に移動した2号機の核くらいか… ガーベラが見たい場合は、ジム・キャノンIIを落とせば増援が出現しないので他を落としてからじっくりと。 ステージ3-A BOUNS BONUS サイド7 ターゲット ガンイージ BGM:夏に春の祭典を! パートナー:ジオング 敵機:ジム×2+ザクII×2+ガンイージ 解説:前ステージで一定の撃墜数を稼ぐと出現する。 ガンイージは棒立ちで装甲も薄いので残り30秒くらいまで放置して粘ってもほぼ問題ない。 稼ぐ時は集中か回避指示で、他だとジオングがターゲットを速攻してしまう。 ザクよりジムのほうが耐久が低いので、スコア狙いならジムを中心に狙っていこう。 極限エクリプスのメインなど、メイン1撃でザクでもジムでも墜とせるなら無双できる。 ステージ4-A STANDARD ロンデニオン BGM:SALLY 出撃 パートナー:ゴールドスモー 敵機:サザビー(シャア)+ギラ・ドーガ×2→(全滅後)→νガンダム(アムロ)+ジェガン×2 解説:逆シャア祭り。ギラ・ドーガやジェガンはスモーに任せよう。 ステージ4-A EX BOSS ヘリオポリス ターゲット デストロイガンダム(ステラ) BGM:ignited -イグナイテッド-→復讐~フリーダム撃破 パートナー:プロヴィデンス 敵機:∞ジャスティス+Fインパルス→(全滅後)→デストロイ(ステラ)+ストライクフリーダム(キラ) 解説:種運命祭り。初心者にとっては難関の中ボス・デストロイガンダムが登場する。デストロイの攻撃力自体はそんなに高くはないが、かなりの弾幕が飛んでくるのでかなり厄介。 なお、前作家庭版とは違いMA形態が時限制になったので、ほっといても20秒~25秒ほどでMS形態に戻る。 変形中はシュトゥルムファウストを狙ったり回避に専念しよう。 ステージ5-A STANDARD インダストリアル7 BGM:UNICORN パートナー:F91 敵機:シナンジュ(フロンタル)+ローゼン・ズール(アンジェロ)→(全滅後)→ユニコーン(バナージ)+デルタプラス(リディ)→リゼル→リゼル→リゼル→リゼル→スタークジェガン 解説:ガンダムUC勢が勢ぞろい。3/12のアップデートでローゼン・ズールのお披露目ステージとなった。シナンジュとユニコーンが手強い。 ユニコーンを落とすと敵をスタークジェガンまで回せない、スコア狙いの際には注意。 ステージ5-A EX RANDOM 登場声優を統一させた祭り面、パターンが複数ありその中からランダムで選ばれる。 ステージ(子安):ムーン・ムーン BGM:Final shore~おお、再臨ありやと パートナー:ウイングゼロ 敵機:ストライク(ムゥ)+トールギスIII(ゼクス)→アカツキ(ムゥ)→ターンX(ギンガナム)→アカツキ 解説:子安祭り、アカツキはシラヌイ装備でドラグーンバリアを使用、格闘も弾くので注意。 ムゥはSEEDを持たないがストライクの覚醒効果音は種割れのものである。 アカツキは台詞こそは少ないがムゥのボイスあり。今まで無言だったムゥ乗りストライクだが2012年9月11日以降にムゥのボイスを確認。 台詞の数は4つほどだが… 何かの兆しだろうか? また、子安祭りではあるがエピオンは居ない。 ステージ(辻谷):REBIRTH BGM:帝国からの襲撃 パートナー:デルタプラス 敵機:ザク改(バーニィ)+ザク改→F91(シーブック)→X1改(キンケドゥ)→ザク改 解説:辻谷祭り、敵コストが低くこのランダム中では簡単。デルタプラスのパイロットであるリディの声優浪川大輔はポケ戦でアル役をしていた。 ステージ(池田):エンジェル・ハイロウ|ターゲット サザビー(シャア)| BGM:プレイヤー機のBGM→SALLY 出撃 パートナー:ガンダム 敵機:百式+ジオング→(全滅後)→サザビー(シャア)+シナンジュ(フロンタル)→百式 解説:池田祭り、数こそ少ないが後半高コストが固まるので油断は禁物。 ステージ(古谷):トロヤステーション|ターゲット Hi-νガンダム(アムロ)| BGM:プレイヤー機のBGM→SWAN 白鳥 パートナー:エクシア 敵機:ガンダム(アムロ)+ガンダム→(全滅後)→リック・ディアス(赤)(アムロ)+νガンダム→(全滅後)→Hi-νガンダム(アムロ)+リック・ディアス(赤) 解説:古谷祭りと言う名のアムロ祭り。赤ディアスのアムロも台詞あり。蒼月さんは居ない。 ステージ6-A BOSS フロンティアI ターゲット ラフレシア(カロッゾ) BGM:機動戦→君を見つめて パートナー:X1改 敵機:F91(シーブック)+ヘビーガン(ビルギット)→(全滅後)→ベルガ・ギロス(ザビーネ)+ビギナ・ギナ(セシリー)→(全滅後)→ラフレシア(カロッゾ)+デナン・ゾン 解説:F91祭り。前座は2組に分かれて出てくるが低コスト組なので楽。 Aルートだからかラフレシアは前作家庭版に比べておとなしいが、スタン属性の武装を多数搭載しているのでかわすよりもシールドでガードしたほうが確実。 ステージ6-A EX STANDARD ニュータイプ研究所 BGM:DREAMS パートナー:フォビドゥン 敵機:ヴァサーゴ・CB(シャギア)+プロヴィデンス+ドートレス・ネオ→(全滅後)→ガンダムDX(ガロード)+ガンダムX(ジャミル)+Gビット 解説:X祭り。2012年9月11日より敵機構成が変化し、ガンダムXお披露目ステージとなった。 プロヴィデンスはベルティゴの代わり?前座はヴァサーゴのゲロビ、プロヴィデンスのビームカーテンに注意。 ガンダムXのアシストであるGビットもサテライトを使用してくる為、サテライト持ち3機を相手にする事になる。 耐久の低いGビットを先に撃破しておくと2vs2となり、サテライト被弾の確率も減る。 火力と敵数だけで考えれば、BルートEX並みの難易度なので、気を抜かないように。 ステージ7-A STANDARD エンジェル・ハイロウ BGM:Don't Stop! Carry On! パートナー:シャア専用ゲルググ 敵機:V2(ウッソ)+ガンイージ(ジュンコ)→(全滅後)→ゴトラタン(カテジナ)+ヴィクトリー(ウッソ)→ガンブラスター→ガンブラスター →ゲドラフ 解説:Vガン祭り、5-Aと同様ゲドラフまで撃墜するにはゴトラタン放置が必要となる。 ステージ7-A EX TARGET マニューピチ ターゲット ∀ガンダム(ロラン) BGM:Final shore~おお、再臨ありやと→ターンAターン パートナー:ザク改 敵機:ゴールドスモー(ハリー)+シルバースモー(ポゥ)→(全滅後)→ターンX(ギンガナム)+マヒロー(スエッソン)→(全滅後)→∀ガンダム(ロラン)+カプル(ソシエ) 解説:∀ガンダム祭り。敵自体は大した事はないが相方のザク改はかなりの頻度で爆弾を投げてくるので巻き込まれないように注意。 もし邪魔になるようなら回避指示をするといい。 13/6/11より構成変化、ステージがブリュッセル→マニューピチに、ターンエーのお供がザクII→カプル&コレンカプルに変更。 ステージ8-A FINAL EXTREME UNIVERSE ターゲット エクストリームTp BGM:The End of Authority パートナー:ガナーザクウォーリア 敵機:エクストリームTp(以前はIpとMp) 解説:エクストリームガンダム戦。敵はエクガンだけなので、超火力に気をつければ難しくないはず。集中指示でフルボッコにしよう。 2013年6月のアップデートでタキオン固定となり、ブリーフィングのボス演出(WARNINGの帯)が無くなった。 ロックオンする相手が他に居ないのでタイマンしたい場合は分散でなく回避指示で。 ここがルナザクの応援なしでクリアできるようになれば初心者は卒業だろう。 対ミスティックの感覚が残っているとプレッシャー系やら斬艦刀やらに反応すらできなかったりするので注意 20%程度削るまでは殆ど攻撃してこないが、悠長にやっていると後半のぶっぱで逃げ切られる事になる。
https://w.atwiki.jp/lucs/pages/2571.html
《バトル・ルート》 永続罠 このカードが存在する限り、 自分フィールド上のモンスターが存在し、 相手フィールド上の表側攻撃表示モンスターが存在する場合にこの効果を発動する。 相手はバトルフェイズを行い、 相手フィールド上の表側攻撃表示モンスターを攻撃しなければならない。
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/95.html
70 :Fateはやてルート62:2008/06/11(水) 01 31 58 ID 2/s9b31J 士郎に肩を預けながらも鋭く言峰を見据えるはやて。 その表情は出逢った頃の、切嗣に辛くあたっていた姿を思い起こさせた。 「はやて…」 「どうして、私のその名前知っとるか聞いてもええか?」 鷹揚に言峰は答える。 「十年前、冬木市で身よりのいなくなった子等は教会で一時期預かった。 そのリストの中には当初、後見人を亡くし孤独の身となっていた近隣の街の娘もいた。 足に原因不明の病を患っていたその娘はもう一人の子と一緒に衛宮切嗣に引き取られた。 ということが記録に残っている」 神父の答えに失望とともに視線も柔らかくもどる。 「そやったんですか…あ、神父さん、クロノって名前のイギリス人に覚えはありません?」 「私が最近知っているその名前は、黒野智和という日本人くらいだが」 「はは、そうですか。すいません、忘れて下さい」 はやての言動に一番意外な気がしていたのは士郎だった。 はやてを引き渡せと言った念話の男クロノ、はやてから出たクロノという名。 あの男が念話ではやてと接触したのかもしれない、ただ、神父にその名を尋ねるのは解せなかった。 「さて、衛宮士郎、お前と会えたのは主の導きかもしれん。 ほっといたらルールを話す機会もなかったろう」 「ルールだって?」 「そう、そこのセイバーを喚んだのなら聞いてもらいたい話だ。 お前を含め7人すでに集まり、それぞれが動き始めている。 その中には住民への被害を出すことも厭わない輩もいるようだ」 「な…なに!?」 言峰自身と突然の言葉の内容に驚く士郎。 「待て、士郎。言峰綺礼、何故お前はそんなことを知っている?」 「ああ、そこから話さねばならないな。 あの日、私が普段通り、この泰山で昼食を採っていると、平日だというのにラフな格好をした女が 自信たっぷりな様子でを注文した。私はその様子をただ、眺めていた。 その女は一口、口を付けると美味しさのあまりか涙を流したようだった。 すると女は横で眺めていた私に何故か難癖をつけ、そのまま店を出て行ってしまった。 その後私は―――」 「――っ端的にだ!端的に話せ!」 顔を羞恥で赤く震わし言峰に詰め寄るシグナムを言峰以外は 不思議そうに見たが、すぐ、合点がいったのか、それぞれに頷く。 「という話があった夜だ。ちなみにその女の代金は私が払っている」 「ぐ…」 シグナムは再び――敗北を喫した。 71 :Fateはやてルート63:2008/06/11(水) 01 34 45 ID 2/s9b31J 「その夜、第五次の兆候を確認し、バチカンに報告した。 次いで送られてきた命令によって私はこの度の監督役に任命された。 つまり私はこの冬木に害をもたらし、一般人を危険に晒す可能性のある7人の者達を指導する立場にある。 負けを認め、命の危険を感じたのならば教会に逃げてくるといい。 それがルールだ。衛宮士郎、お前が――」 「士郎君、会計終わったわよ」 「一成はあたしが背負うのか?シグナム頼むよ」 「わかった、一成をよこせ」 「ルールもあんたのことも理解した。詳しい話はまた後日だ。今ははやてを休ませる。桜、いくぞ」 「え?は、はい」 「し、士郎ええの?今大事な話の途中なんや…」 「病人を休ませる以上に大事な話なんてあるか。ちゃんとつかまってろ」 セイバーが最後尾となり、泰山を一同は足早に後にしようとする。 セイバーは言峰綺礼を訝しげに見つめつつ、皆に続いて店を出た。 店に残されたのは男一人。彼のお楽しみのフルコースは それを目の前にしながらついぞ、手をつけることはできなかった。 「…………」 「マーボーお待たせアルネ~~」 男は楽しみをマーボー豆腐を食すことに、切り替える… 帰り道、日曜日という休日を多少のトラブルがあったものの、それなりに謳歌した一行の間には笑いが尽きない。 「ヴィータは元気が有り余っていて、本当に困ったぞはっはっはっ」 「でも、シャマルが本当に一成が困ってたのは体力の面じゃないって言ってたぞ。本当は何に困ってたんだ?」 「はっはっはっそれよりヴィータももうすぐ中学生になるのだな。勉強はしっかりしておるのか?」 「まぁ、それなりに。でも、制服ってだるそうだよな」 と、ここで、シャマル。 「ヴィータちゃんは優秀よ。もちろん頭も制服の着こなしも。 あっちの勉強もそろそろした方がいいのかしら」 「なっ!?シャマル殿は何を考えておるのだ! このような年端のいかぬ子にそのようなこと吹き込もうなどと許す訳には!」 「へー一成君は知ってるのね。お姉さんに教えてくれる?」 朗らかな笑みを浮かべるシャマルを前に一成は固まる。 「あ、う…それは…」 「ふふ、冗談です。でも、見たいわねヴィータちゃんの小学校卒業と中学生入学」 「ちゃんと来いよ、式には」 遠い目をするシャマルにヴィータが囁くとシャマルは頷いた。 72 :Fateはやてルート64:2008/06/11(水) 01 37 58 ID 2/s9b31J 「言峰綺礼、あの男は危険です。信用はしないで下さい」 「何故そう思う?確かに煮え湯を飲まされた身としてはいけ好かない男ではあるが 職務には真面目に取り組むような男に見えたが」 「…あの男は前回、マスターであり、聖杯を求める一人でした。 ならばこの度も聖杯欲しさに介入してこないと考える方が不自然です」 セイバーの言葉にシグナムは思案する。 「マスターでなければだがな。最後に願いを叶えさせてやってもいいのではないか? どんな願いかにもよるが、私達だけで独占するものでもなかろう。 それより前回の争いは六十年前ではなかったのか?あの男はそんな歳には見えん」 「いえ、魔力の溜まりが早かったのでしょう前回から十年で今回の聖杯戦争は始まっています」 「十年か…」 「…あの男に聖杯を使わすのは賛同できません。 何やら爽やかにも見えますがやはりいいものは感じない。何故、そんなことを?」 「今言ったとおり、願いの内容次第だ。万能の力なら誰しも望むもの。 我々だけ願いを叶えて捨てるというのはもったいなかろう」 セイバーは納得していない顔であったがより気になる件を尋ねた。 「それより…はやての病状は良くないようですがシグナム達はどう考えているのです?」 指摘に、俯く。歯を噛み締める音さえ聞こえた。 「聞いて、くれるな!私達には手だてがない…それこそ聖杯とやらに縋るか書を完成させるかしか、な」 その苦渋に満ちた顔を見上げ、セイバーはシグナム自身の願いを初めて聞いた。 「はやてを救う、それがあなたの願いか…もう一つ、書とは何か?」 「今日はどやったかな?」 士郎の背に負ぶさりながら士郎の耳元でこぼれる声は穏やかだった。 「みんなの顔見ればわかるだろ。楽しんだって顔だ」 「あんな、私はが聞きたいんはそうやなくて…」 「俺か?」 「うん、そや」 「まぁ、楽しかったぞ。ただ…」 「ただ?」 「最後の泰山だけは頂けなかった。夕食場所選定の人選をした奴には猛省を促したい」 「あ、はは。いやーごめんな。あんなことになるとは思わんかった」 冬の寒さの中、胸に感じる後ろ身は温かく、足の疼きを気にせぬように、 ただ、響かす声は朗らかに、心地よい時を終わらせぬよう、少女は…静かに祈った。 73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/11(水) 01 39 28 ID /AbX/rtb 支援 74 :Fateはやてルート65:2008/06/11(水) 01 40 13 ID 2/s9b31J 先頭を行く三人のうち一人がふいに、足を止めた。はやてを背負った士郎はそれに気づき振り返る。 後ろを歩いていた後輩は、苦笑とも微笑みともとれない顔をしていて、小さく、小さく呟いた。 お二人は幸せですか?、と。 「ん、何か言ったか桜?」 「いえ、みんなでこんなに楽しく過ごせる日が続けばいいなと思いました 75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/11(水) 01 44 44 ID 2/s9b31J 冬の風は強く、乾いて吹き荒ぶ。髪を巻き上げる北風に桜は悩ましげに髪を押さえた。 「冷えて、来ちゃいましたね。私、こっちですからここでお別れです」 一行は各家への分岐点たる、交差点まで来ていた。 「物騒ななんだから、桜一人じゃ危ないだろ、送ってく」 「いえ、そんな、悪いです。先輩ははやて先輩を早く家に帰してあげてください」 困ったように笑う桜。様子を眺めていたシグナムは桜のことをぐいっと引き寄せた。 「わっわっシグナムさん!?」 「私が送っていく。それでいいだろう、士郎」 「ああ、若い女の子が一人じゃ心配だったけどシグナムなら全然心配ない」 「…士郎、今日はセイバーも加えて鍛錬といこうか」 「え…?ちょ、なんでさ?」 「ふふ、みなさん、今日は楽しかったです。 先輩、あんまり、シグナムさんを邪険にしちゃ可哀想ですよ。じゃあ、また、明日学校で」 ふんっと鼻を鳴らすシグナムと微笑みを浮かべる桜は坂の上へと消えていった。 「衛宮、では俺もここらで失礼するとしよう」 「一成、あたしがついて行ってやろうか?」 一成はヴィータの提案に面食らったようだった。ただ、ヴィータとしては真剣そのものな意見である。 「あまり、なぶるな。それではあまりに立つ瀬がないではないか。 俺がヴィータを守ってやるというのなら吝かではないが、 それは俺の役ではあるまい」 「だけどさぁ」 「私でもいいのよ、一成君」 「…夜道をシャマル殿と歩くなど、我が身かわいさにできん選択なのだが…」 「い、一成君…それはあんまりよ」 一成は笑い、シャマルは泣き、ヴィータは心配気に士郎、はやても笑顔で、 それぞれ別れを告げ家路へと就く。 76 :Fateはやてルート66:2008/06/11(水) 01 51 03 ID 2/s9b31J 坂の上には古い時代からの建物が散在する。そんな情緒ある通りをシグナムと桜は登っていった。 二人の話題と言ったら桜がしている弓道部関係の話となる。 「しばらく会ってなかったが綾子や慎二は元気にやっているか?あ、いやあの二人の場合 うまくやっているか、と心配すべきところか」 「あの二人がうまくですか?…あはは、難しいと思いますよ。シグナムさんがいる時は 兄さんも美綴先輩もシグナムさんに突っかかっていくんで意外と息があってるんですけど」 「まぁ、私は実演することはできても口で説明するのは苦手だからな。 悪いとは思っている」 苦笑をするシグナムを桜は見上げた。 「もっとうまく説明しろとか言ってますけど、実のところそうでもないんです。 美綴先輩は体で覚えちゃいますし、兄さんは…あの、人にあれこれ指導されてやるというのが嫌いなんで」 「慎二は困ったところがあるが、まぁ、まだかわいい範疇だ」 慎二の素行を思い返しふと笑みを零す。 「シグナムさん、先輩並に変わってますよね」 「鉄拳で教育してやってもいいが、部活は軍でも命が掛かってる所でもないからな。 相当踏み外さないことには私は干渉する気はない。ただの外部顧問だ 77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/11(水) 01 52 59 ID 2/s9b31J な」 一年以上前、大河に誘われ、ふらり、出掛けた弓道部で士郎と射を競い、 充実した1日を過ごした日、美綴綾子なる士郎と同い年の少女に じ後も来てくれるように熱烈に頼まれたのが弓道部へ通う始まりとなった。 学校ではそこそこ信頼があるのか、大河がOKを出すと、すぐ、正式な許可が学園から降りた。 間桐の家の麗観な様子が視界に入る頃、二人の会話も酣となる。 「桜、最後に言うが泰山で会った神父の言葉は真に受けるなよ。 あれは変わり者の変質者だ」 「ああ、随分と大きな話してましたよね。冬木をどうにかするだとか」 あはは、とちょっと引いた顔になる桜。 「ああ、何も心配する必要ない。治安が悪化してる現状に乗じて、煽ったり、茶化したり、 している愉快犯なのだろうあの男は」 「心配、ありがとうございます。シグナムさんも、帰り道気をつけてくださいね。 治安が悪いのは事実ですから」 シグナムに手を振り、別れを告げると、広く、ほの暗い家へと桜は足を向ける。 それを確認するとシグナムも来た道へ振り返った。 [[前 はやてルート11話]] [[目次 Fateはやてルート氏]] [[次 はやてルート13話]]